角田裕毅は、11月4日(水)にイモラ・サーキットでアルファタウリ・ホンダF1とテストを実施。初めてF1マシンでの走行を行った。ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)およびレッドブル・ジュニア・チームに所属し、現在カーリンからFIA F2選手権に参戦している角田裕毅は、アルファタウリ・ホンダF1の2018年型マシンを使用して、テスト走行を行った。
走行開始の午前9時30分時点での天候は曇り、気温14度。早朝から立ち込めていた霧が薄くなり、路面はハーフウエットという状況の中でウエットタイヤを履いてのスタートになった。天候には終日大きな変化がなかったものの、インスタレーションラップと合わせて4度のスティントを経て路面がドライになった5度目のスティントからはドライタイヤでの走行を開始。複雑なハイブリッドシステムを搭載し、ドライビング中にも多くの操作が求められるF1マシンでの初走行となったが、チームのエンジニアと随時コミュニケーションを取りながら問題なくドライブし、マシンの感触を確かめていった。角田裕毅は午前と午後にそれぞれ36周ずつ、合計72周(約350km)を走行し、大きなトラブルなく予定されていたテスト項目をすべて終了している。なお、日本人ドライバーがF1マシンをドライブするのは、2019年のF1日本GPのフリー走行1回目にスクーデリア・トロロッソ・ホンダ(現アルファタウリ)から出場した、山本尚貴以来となる。 この投稿をInstagramで見る Honda Racing F1(@hondaracingf1)がシェアした投稿 - 2020年11月月6日午前8時16分PST 角田裕毅「初めてのF1マシンでのドライブは少し疲れましたが、とても楽しかったです! ブレーキのパフォーマンスやアクセルの加速がこれまでドライブしたマシンとは全くの別次元だと感じました。今日は競う相手がいたわけではなかったので、F1マシンに慣れ、目標としていた300kmを走り切ることに集中していました。ドライビングについてはステアリングスイッチが多いなどの複雑さはありますが、事前にシミュレーターでのセッションを繰り返し、トレーニングも入念に行ってきたので、特に問題はありませんでした。ハイスピードサーキットのイモラでのドライビングということも含め、F1マシンでの走行を本当に楽しむことができた一日になりました。アルファタウリのエンジニアたちとは、先月のシート合わせのときからコミュニケーションを始めました。イタリア人で陽気なメンバーも多いので、冗談を言い合いながら仕事を進めたりと、すでにいい関係を築けています。もちろん、日本語でコミュニケーションが取れるホンダのエンジニアとも、PUについて様々な話をしています。今シーズンのF2は、残りの2ラウンド・4戦が残っています。自分としては、一つのセッション、一つのラップ、一つのコーナーといった感じで、目の前にある課題に集中するのみだと考えていますし、最終的にそれを結果に繋げられればと思っています」
全文を読む