マルシャのテクニカルディレクターを務めていたパット・シモンズが、来月からウィリアムズに移籍し、チーフテクニカルオフィサーの座に就くことが発表された。2009年にルノーの“クラッシュゲート”スキャンダルでF1を去ったパット・シモンズは、2011年2月にコンサルタントという立場でマルシャに加入。今季はテクニカルディレクターとしてフルタイムでの活動に戻っていた。
だが、シーズン前半のこの時期に、ウィリアムズはマイク・コフランがチームを離れ、パット・シモンズが後任として8月19日(月)から仕事を開始することを発表した。「ウィリアムズは、成功と卓越したエンジニアリングを持ったチームであり、このチームをF1の頂点というあるべき場所へ戻すための役割を担うよう要請されたことを光栄に思っている」とコメント。「サー・フランク(ウィリアムズ)、マイク(オドリスコル)、クレア(ウィリアムズ)が成功への基盤を整えており、私はこの新しいチャンレンジを始めるにあたって非常にエキサイトしている」「過去2年と半シーズンの間、私はマルシャF1チームとの時間をじっくりと味わうことができた。チームはこの期間に計り知れないほどの進展を果たしており、今後も素晴らしい結果を達成するための適切な人材とリソースが揃っている。チームが十分に相応しい成功を収めることを願っている」ウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは「パットがチームに加わることを嬉しく思う」とコメント。「彼の技術力とスポーツにおける成功がすべてを物語っている。我々ウィリアムズ全員が目指している成功のために、彼の知識とリーダーシップが大きく貢献するだろうと確信している」マイク・コフランは、2011年にチーフエンジニアとしてウィリアムズに加入し、同シーズン末にサム・マイケルの後任としてテクニカルディレクターに就任。2012年には力強いパフォーマンスを示したウィリアムズだったが、今シーズンは不調に陥っており、チームはマイク・コフランを同時に発表した。来年にフェラーリのエンジンへ変更することを発表したマルシャのチーム代表ジョン・ブースは、パット・シモンズが今後も前進していくための堅固な構造をチームに残していくれたと感謝の意を表した。「マルシャF1チームにとって、運営面のあらゆるレベルにおいて各シーズンが成長の進展という点で重要なステップだった。その成長という点で、2013年のパフォーマンスは、技術的な視点からも我々がいかに成熟したかをさらに明確に現している」「我々の優秀なデザインおよびエンジニアリンググループは過去数シーズンに素晴らしい実勢を残しており、現在のポジティブな軌道を続けていくことに興奮している。もちろん、それはスクーデリア・フェラーリとのパワートレインの新パートナーシップも後押しになっている」「この構造の発展に貢献してくれたパットに感謝したい。しかるべきときに我々の継続した成長へのプランを発表したいと持っている」
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