マックス・フェルスタッペンは、F1スーパーライセンス付与に使われている現行のポイントシステムを支持しないと語った。F1参戦を目指すドライバーがスーパーライセンスを付与されるには、合計40ポイントを貯める必要がある。この制度は2016年から導入された。
F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、フェルスタッペンが2015年シーズン開幕時に17歳166日でグランプリデビューを果たし、欧州F3からそのままF1に飛び込んだことを受けて、ポイントシステムの導入を決定した。スーパーライセンスを取得するためのその他の条件としては、18歳以上であること、シングルシーターシリーズで2シーズンのフル参戦のうち少なくとも80%以上を終えていることなどが挙げられる。昨年、FIAがインディカーレースの勝者であるコルトン・ヘルタにスーパーライセンスの免除を認めたレッドブルの要求を却下したことで、この制度は再び脚光を浴びた。最近では、メルセデスのジュニアドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリが8月に18歳になる前にスーパーライセンスを取得するようFIAに要請していることが明らかになった。現在プレマからF2に参戦しているアントネッリは、今年に入ってから早くもF1シート獲得の可能性が取りざたされているが、メルセデスF1のチームであるトト・ヴォルフはこの憶測に冷や水を浴びせ、「実現することはないだろう」と述べた。3度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、現在のポイント制度に反対しており、それが本来の目的を果たしていないと考えている。「あのルールが導入されたのは、もちろん僕のせいだ」とフェルスタッペンはオランダのメディアに語った。「結局のところ、このルールが意図していることは止めることはできない」「それは特に彼に関することではないけど、このことにより、一部の才能ある人材がすぐにF1に参入することができなくなる可能性がある。彼らはまず40ポイントを貯めなければならないからだ」「僕はこのシステム全体があまり好きではない。FIAはいいことだと考えているようだけど、僕はない方がいいと思っている」「17歳や18歳で20ポイントしか持っていなくても、すごく速ければ、なぜF1に入れないんだ?」デビューは早かったものの、フェルスタッペンは史上最年少でポイントを獲得し、最年少で表彰台に上がり、最年少で優勝したドライバーとなった。