レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、その方が罰金は安く済むので、今後はライバルのF1マシンに触れるのではなく、シートベルトを緩めることを検討すると皮肉を込めて述べた。マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンは、2021年のF1タイトルを巡ってコース上で激しく争っているが、その裏側でスチュワードも忙しく案件の処理に追われている。
特にF1ブラジルGPでは、ルイス・ハミルトンのメルセデス W12のリアウイングがDRSテストに失敗したため、スチュワードは残業を強いられた。最終的にハミルトンには予選失格の処分が科されている。その後、マックス・フェルスタッペンは、パルクフェルメでルイス・ハミルトンのリアウイングに触れたことで召喚され、スチュワードはメルセデスのリアウイングがテストに不合格となったのはフェルスタッペンの過失ではないとしたものの、競技規則違反として5万ユーロ(約650万円)の罰金を科した。予選失格に加えて、エンジン降格ペナルティで5グリッド降格となったルイス・ハミルトンは、レースは優勝する挽回劇を見せた後、シートベルト規則に違反したとして5000ユーロ(約65万円)の罰金と2022年までにさらに2万ユーロ(約250万円)の執行猶予処分を科された。それらすべての案件をマックス・フェルスタッペンは皮肉を込めて比較した。「もうリアウィングに触れることは許されていない。それは確かだ。そうした場合、多額の罰金を支払う必要があるし、シートベルトなしで運転する方が明らかに安価だ。だから、それについて考えていく」とマックス・フェルスタッペンはSoymotor.comに語った。2021年シーズンは残り2戦となっており、タイトルレースは最終戦F1アブダビGPまで続く可能性がある。だが、現在、ルイス・ハミルトンを8ポイントリードしているマックス・フェルスタッペンは、F1サウジアラビアGPでタイトルを決定する可能性も残されている。F1サウジアラビアGPは、F1カレンダーで最速のストリート会場になると予想される新築のジェッダ・ストリート・サーキット周辺で開催されるため、理論的にはルイス・ハミルトンのメルセデスF1に有利だと予想されている。F1カタールGPでは、メルセデスとレッドブルの直線スピードは同レベルだったが、ルイス・ハミルトンはF1ブラジルGPで投入した新品エンジンで支配的なパフォーマンスを披露した。だが、メルセデスのF1エンジンは走行距離とともに劣化することが知られており、サウジアラビアでどれくらい強力なパフォーマンスを見せるかはまだ分からない。
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