レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、F1ブラジルGPでのターン4の防御に対するメルセデスF1の再審請求は彼らの“本性”を表すものだと感じている。マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのタイトル争いはシーズン終盤に激しさを増しており、両チーム代表のコース外での戦いはさらにヒートアップしている。
F1ブラジルGPではルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンを倒して、その差を14ポイントに縮めた。報道によると、レッドブルF1は、メルセデスのリアウイングの柔軟性をFIA(国際自動車連盟)に調べさせ、その過程でFIAテクニカルデリゲートのジョー・バウアーが、ルイス・ハミルトンのDRSギャップが割り当てられた85mm以上に開いていることを発見した。その結果、ルイス・ハミルトンは、金曜日の予選から失格となったが、スプリント予選、決勝、ルイス・ハミルトンは気迫の走りをみせて勝利を引き寄せた。決勝では48周目に物議を醸すインシデントがあった。ターン4でアウトサイドから抜きにかかったルイス・ハミルトンを、インサイドにいたマックス・フェルスタッペンが防御のライン取りをしたことで両者コースアウトした。スチュワードは、調査の必要はないとしてスルーしたが、多くのF1ファンとメルセデスはその決定を疑問視。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは「外交は終わった」と宣言し、「次のレースでたくさんの質問をすることを約束できる」と彼は付け加えた。ルイス・ハミルトンの勝利から2日後、新たに公開されたマックス・フェルスタッペンの前向き車載カメラの映像を新たな証拠としてメルセデスF1は再審の権利を要求。木曜日に公聴会が開かれ、金曜日に評決が下されたが、FIAはメルセデスF1の再審請求を棄却。フェルスタッペンにペナルティは科せられず、F1ブラジルGPのリザルトが確定した。マックス・フェルスタッペンは、メルセデスF1の再審請求が彼らの“本性”を示したと感じている。「彼らの本性が出てくるのを見ることができた」とマックス・フェルスタッペンはメディアに語った。「もちろん、それは僕のチームのことではないので、それに対処する必要はない。でも、それは本性を示し、本当は誰かを示すときだ」「いつものように、自分自身に集中し、集中し続けることが重要だと思う。今後のレースでもそうするつもりだ」