ホンダは、トヨタがハースF1チームと提携してF1に参画するというニュースを歓迎した。トヨタは10月11日(金)にハースF1チームと業務提携に合意したことを発表。トヨタは、F1において日本の若手ドライバーやエンジニア・メカニックが経験を積み、成長する環境を整え、自動車産業の発展に貢献することを目指す。
今回の契約の一環として、来週末のアメリカグランプリから、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンがドライブするハースF1マシンにTOYOTA GAZOO Racingのブランドが掲出されることになる。このニュースを受けて、ホンダはX(旧Twitter)に「トヨタさんのHaas F1 Teamへの関与で、日本でF1がさらに盛り上がることを期待します!」と投稿した。トヨタはハースF1チームと「ドライバー育成プログラム」を新設。世界の頂点を目指すドライバーを育てていく。GAZOO Racing Company プレジデントの高橋智也は「具体的には、TGRの育成ドライバーがマネーグラム・ハースF1チームのテスト走行に参加して、F1での走行経験を積みます」としている。ホンダもレッドブルと提携してドライバー育成プログラムを展開しており、2026年からは新たなパートナーとなるアストンマーティンと同様のプログラムを展開すると予想されている。トヨタは今年、宮田莉朋をフォーミュラ2に参戦させており、F1のフィーダーシリーズでトヨタドライバーが存在感を増していくこといなるだろう。ホンダはフランスF4で加藤大翔がチャンピオンを獲得するなど、角田裕毅、岩佐歩夢に続く若手が芽を出している。これにより、トヨタ、ホンダの両メーカーの育成ドライバーにF1への道が開かれることになる。下位カテゴリーで活躍すれば、TPC(Testing of Previous Car)でF1マシンを経験し、リザーブライバー、そして、レギュラードライバーへのレールがひかれた。F1を“世界一速いクルマ”と表現したトヨタの豊田章男会長は「スーパーフォーミュラドライバーの誰かが、世界一速いクルマに乗る日も、実現していきたいとも思っております」と語った。「小松(礼雄/ハースF1チーム代表)さん、マネーグラム・ハースF1チームの皆さん、日本のモータースポーツ界のために、ぜひ一緒によろしくお願いいたします」「メディアの皆さん!くれぐれも明日の見出しは『トヨタついにF1復帰』ではなく“世界一速いクルマに自分も乗れるかもしれない”と日本の子供たちが夢を見られるような見出しと記事をお願いします」
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