トヨタF1チームの山科忠代表は、29日都内で会見を行い、トヨタが少なくとも2012年まではF1に参戦すると明言した。F1撤退が噂されているトヨタだが、山科代表は、新しいコンコルド協定を締結したこともあり、トヨタはF1活動を継続すると語る。「当面は参戦する」と山科は述べた。
「本業はトヨタ自動車ですから、将来的には本業との絡みも起こるかもしれません」「レース最前線では、『勝とう!』という気持ちだけです」コスト削減に関しては、移動をビジネスからエコノミーに変更するなどの細かなことから、試作品の数を減らしたり、これまで2セットずつ持っていっていたパーツを1セットに減少するなどの努力を進めているという。今週末の日本GPに向けても特別な追加予算はないとし「年内予算は、前半戦に集中した。なくなったら開発を止めろということだった」と明かした。しかし、山科は「コスト削減によって性能が落ちることはない」と主張し、すでに前戦シンガポールGPでリア周りのフロアやサスペンションなどの新パーツのテストを行い、手ごたえを感じていると語る。しかし、シンガポールには新しいサスペンションの予備を用意せず、壊れたら元に戻す覚悟だったという。「日本でいきなり新品を投入するのも怖いので、シンガポールで試した」シンガポールGPで2位表彰台を獲得したティモ・グロックも新しいパッケージに自信をみせている。「シンガポールは公道なのでクルマの変化がわかりにくいサーキットだが、今回は感じられた。鈴鹿ではさらに分かると思う」日本GPに向けてのパーツは、まだドイツから発送してないものもあるという山科は、「今年一番の自信作と言えます」と自信をみせた。関連:ティモ・グロック 鈴鹿サーキットの印象を語るヤルノ・トゥルーリ 鈴鹿サーキットの印象を語る
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