トロロッソのフランツ・トストは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスはチームにとって“ハイライト”だったと考えており、ホンダとの契約を発表した際にはライバルチームから“完全に狂ってる”と思われていたと語った。2017年までルノーのF1パワーユニットを搭載していたトロロッソだが、今シーズン、厳しい3シーズンを過ごしてマクラーレンから切り捨てられたホンダに切り替えた。
マクラーレンは、ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスと信頼性の低さを非難していたが、今年ホンダはトロロッソとともに体制を整え、マクラーレンが成しえなかった4位入賞を達成。トップチームの一角であるレッドブル・レーシングにホンダのF1エンジンを使用することを納得させた。トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「我々にとってのハイライトはホンダだった」と Autosport にコメント。「他チームがホンダについて語っていた去年のこの時期のことを思い出してみてほしい。ここにいる何人かと会った際に『あなたは完全に狂っているに違いない。来年の検討を祈る』と言われたのを覚えている」「私は『そうだね。我々は良いシーズンを過ごすことになるだろう。あなたは我々があなたの前にいるのを見ることになるだろう』と言ってやった」「彼らは私が完全に狂っていると思ったかもしれないが、私はホンダと一緒に進んでいくことが正しい決断であると確信していた」レッドブルは、ホンダが今年に成し遂げた進歩によって、エンジンの戦力図で初めてルノーを上回ったと語っているフランツ・トストは、2018年のホンダのゲインは本物だったが、誰も考えているよりも高いベースからスタートしていたと強調する。「昨年のホンダのエンジンはすでに他の人々が言っているよりもはるかに優れていた」とフランツ・トストはコメント。「冬の間、ホンダとトロロッソは本当に懸命に仕事をした。ミルトンキーンズでダイナモを動かし、さくらでもダイナモを動かしていた。非常に密接な協力関係だったし、ホンダはパフォーマンスだけでなく、信頼性も改善できた」トロロッソ・ホンダの両ドライバーは、2018年に他のどのチームのドライバーよりも多くのパワーユニットコンポーネントを使用した。ホンダは、1年で3つのスペックのエンジンを導入し、シーズン後半には一連の変更が行われたためだ。フランツ・トストは、最初からホンダが3基のパワーユニット制限に収まるのが難しいことはわかっていたとし、2019年の開発の手助けを手助けするためにシーズン後半により多くの変更を加えることの方が重要だったと述べた。「私にとってシーズン中に3基のエンジンでシーズンを終えないことは明らかだった」とフランツ・トストはコメント。「だが、エンジンの最後の変更は多かれ少なかれ我々の側からの願いだった。今シーズンは来年のための準備だと捉えている。我々にとって今年は終わったことだ。忘れてほしい」