トロロッソ・ホンダのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、2018年マシン『STR13』に搭載されるHaloは、空力フェアリングのおかげで以前にテストされたものと比較して“もう少しF1らしい”見た目に仕上がっていると語る。FIAは、昨シーズンの中盤になって2018年から安全面を向上させるためにコックピット保護デバイス『Halo』を搭載することを決定。
F1関係者は安全性の向上という点には納得しているものの、ファンからその見た目に批判的な意見が多い。しかし、ジェームス・キーは、空力への影響を最小限に抑えるために小さなフェアリングやウィングレットを追加する自由があることが、ある程度は見栄えを改善する助けになったと語る。Haloな見た目への影響について質問されたジェームス・キーは「どうなるか様子を見てみなければならないと思う」と RACER にコメント。「空力的なものがあるので、以前に目にしたフレームよりもう少しF1的な見栄えになると思うと言っておこう。チームはHalo周りの空力を最適化するための作業に少し時間をかけることができたので、見た目はもう少し洗練されたものになるだろう」「だが、私の直感では見慣れてくると思う。いろいろな議論や意見はあると思う。それらのすべては間違いなく有効なものだ。だが、最終的に慣れると思うし、すぐにレースについて心配することに戻るだろう」トロロッソ・ホンダの第1号マシンとなるSTR13は、先週全てのクラッシュテストに合格しており、マシンはプレシーズンテストにむけてホモロゲートされた。ジェームス・キーは、Haloの追加によって、今年のテストはより大きな挑戦になったと認める。「2つの理由から本当に厳しくなったと思う」とジェームス・キーはコメント。「ひとつは新しいツトであり、そこには常に未知のものがある。Haloのテストは新しくものなので歴史的に参考にできるものはないし、以前と比較して非常に異なる。また、それらはかなり厳しいテストでもある。ドライバー周りが非常に頑丈なフレームでなければならないのはもちろんのこと、それが遵守されていることを確認するためにかなり重い負荷とトリッキーな条件が求められる」「かなり新しいテストであることは明らかだし、シャシー設計に加えなければならない新たな要求だ。もちろん、最初にそれにトライするときは全員が少しナーバスになる。だが、予定通りに機能させることができて嬉しく思っている」トロロッソ・ホンダは、プレシーズンテスト開始の前日となる2月25日にカタロニア・サーキットのピットレーンで2018年F1マシン『STR13』を発表する。