F1は、ハイネケンとのグローバルパートナーシップを拡大・延長することを発表した。両ブランドはこれまで約10年にわたり協力し、グランプリ現場およびその外でファンをつなげてきた。2016年の提携開始以来、ハイネケンはサーキットでの印象的なアクティベーションを多数実施し、ポップアップバーやパドック内のラグジュアリーホスピタリティなど、現地および会場外イベントでファン体験を強化してきた。
新たな複数年契約は、F1のスペクタクルを祝福し、拡大してきたハイネケンの重要な役割を強調するものとなる。F1ファンゾーンは ハイネケン0.0 が冠スポンサーとなり、各レース週末で新たな対面インスタレーションや鮮やかなブランディングを展開する。また、ハイネケンは毎シーズン3つのグランプリの命名権を得る。さらにハイネケンは「Heineken Star Fans」キャンペーンを開始し、オンラインコンテンツシリーズ、F1.com内の特設ページ、アワード、限定コンペティションを通じてシーズンを通じた“最高のファン”を称える。ハイネケンは今後もトラックサイドのブランディング、パドッククラブホスピタリティ、共同ブランド製品を各シーズンで展開する。ファンエンゲージメントの重要な柱として、世界初となる「シーズンチケット」を導入する。この特別なチケットは、当選者と同伴者にシーズン全戦へのアクセスを付与し、移動と宿泊が含まれる。カーボンファイバーと精密リベットで作られ、スピード、クラフトマンシップ、つながりを象徴する。このシーズンチケットは、ライブレースの迫力を楽しむだけでなく、世界中のファン同士がつながる体験を提供する。初代ホルダーは2025年シーズン全戦を予算内でフルタイム職を続けながら巡る挑戦で注目を集めたブランドン・バージェス氏。来年はF1 Unlockedを通じて、別のファンがこのシーズンチケットを獲得するチャンスが提供される。ハイネケンは責任ある消費を促すメッセージを発信し、ゼロアルコール製品「Heineken 0.0」をプロモーションしながら、引き続きトラックサイドブランディング、パドッククラブホスピタリティ、共同ブランド製品を展開する。ステファノ・ドメニカリ(F1 CEO)は次のように述べた。「約10年にわたり、ハイネケンはF1とともに、ファンに比類なき体験とスペクタクルを提供するという情熱を共有してきた。これまでのサポートに感謝するとともに、このパートナーシップが今後さらにファンへ興奮を届けることをうれしく思う」「モータースポーツでは革新がDNAにある。ハイネケンがファンをさらにアクションに近づけるために限界を押し広げ続けることに興奮している」ハイネケン CEO & 取締役会会長 ドルフ・ファン・デン・ブリンク氏は次のように語った。「忘れられないファン体験を共に創り上げてきて、こうして延長できることに大変うれしく思う。この新しい章はスポンサーシップ以上のものだ。ファンとつながり、特別な体験を生み出し、グローバルなF1ファンダムを祝福する取り組みだ」「契約更新を記念し、スポーツ初のシーズンチケットを導入する。ファンと友人がシーズン全戦に参加できる、まさに一生に一度の冒険になるだろう」「これからもファン第一のアクティベーションや共有体験を生み出し、トラック内外を問わず、F1を取り巻くエネルギーを冷えたハイネケン(0.0)とともに届けたい」ハイネケンの役割強化 ― F1の“ファン戦略”がさらに加速今回の契約延長は、F1が「ファン体験」を競争力の中心に据えていることを再確認させるものとなる。シーズンチケットは新たな“夢企画”単なるVIPアクセスではなく、全戦移動と宿泊を含む「ライフスタイル体験」。ファン同士のつながり創出という文脈も強く、SNS時代のコミュニティ促進施策としても象徴的。ゼロアルコール訴求 ― 企業メッセージとF1の未来像が一致ハイネケン0.0推進は、世界的な健康・責任消費のトレンドに合致。F1の持続性指針にも近い方向性といえる。エンタメ領域でのF1の攻勢が続くスポーツを超えて“世界的エンタメIP”へ変貌し続けるF1。ハイネケンとの拡大パートナーシップはその流れをさらに押し進めるものだ。ファン体験、国際性、デジタルコミュニティ形成という軸で、F1は今後もブランド価値を拡大していくとみられる。