ザウバーが、小林可夢偉への年俸を未払いだと Bild am Sonntag が報じている。財政難が伝えられているザウバーは、ニコ・ヒュルケンベルグの今年の年俸を支払っていないことが明らかになっており、もうひとりのドライバーであるエステバン・グティエレスも支払いを受けていないと同紙は報じている。
2010年にザウバーのシートを獲得した小林可夢偉は、2012年末まで3年間レースドライバーを務めたが、最終的にチームから10億円とも言われる資金を求められ、F1シートを失った。だが、同紙によると、小林可夢偉は250万ユーロ(約3億2000万円)の支払いをまだ受けていないという。ドライバーの年俸は公表されていないが、Business Book GP によると、小林可夢偉の年俸は2010年に50万ユーロ、2011年と2012年は100万ユーロとされており、同紙の報道が正しいとすると、小林可夢偉は3年間年俸未払いだった上にその数倍の持参金を要求されてチームを去ったことになる。現在ザウバーが抱えている負債は、総額8000万ユーロ(約102億円)に上るとされ、フェラーリへのエンジン代金、さらにはピレリへのタイヤ使用料も滞納しているとされている。