元F1ドライバー、ダニエル・リカルドがプロフェッショナル・レース活動からの完全引退を正式に発表した。冗談を交えつつ「引退して一番うれしいのは、もう首のトレーニングをしなくていいこと」と語っている。リカルドはマクラーレンのシートを失った後、レッドブルのジュニアチームに復帰したが、手の骨折や成績不振により再びシートを喪失。その後、フォード・レーシングのアンバサダー就任の発表にあわせて引退を認めた。
「レースを離れても、クルマへの愛は決して冷めない」と当時コメントしている。フォードは2026年からレッドブルとパワーユニット供給で提携予定であり、リカルドはその広報活動に携わる形となる。オースティンGP週末にファンとのWhatsAppチャットに登場したリカルドは、F1時代の過酷な肉体トレーニングから解放された生活について語った。「もう首はそんなに強くないよ」と笑い、「首のトレーニングをしなくていいなんて最高だ。あれは本当に嫌いだったんだ」と冗談交じりに話した。現役を離れた今も、リカルドはファンとともにF1を観戦。アメリカGPでは元チームメイトのマックス・フェルスタッペンの走りを称賛した。「マックスは本当にすごい。言うまでもないけど、あの“子”は信じられないほど速い。今季後半の彼の勢いは“異常”なくらいだよ」と語り、「そのおかげで、マクラーレン勢のタイトル争いがさらに面白くなってきた」と付け加えた。リカルドの“次のステージ”36歳となったリカルドは、今後フォードのアンバサダーとして活動を続ける見通し。フォードとレッドブルの2026年F1プロジェクトの広報面で存在感を発揮することが期待されている。長年にわたりF1界で愛された“ハニーバジャー”の名は、今後もモータースポーツ界に残り続けるだろう。
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