2023年のF1世界選手権 第3戦 オーストラリアGPの決勝レースが4月2日(日)にメルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2位、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が3位に入り、3度の赤旗とリスタートの大混乱のレースで3人のF1ワールドチャンピオンが表彰台に立った。
レースはオープニングラップでシャルル・ルクレール(フェラーリ)がクラッシュリタイアを喫してセーフティカー導入で幕を開ける。ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンがスタートで出遅れ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ルイス・ハミルトンのメルセデス1-2体制で序盤は展開。だが、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)の単独クラッシュでセーティカーが導入。そのタイミングで何台かがピットインしてタイヤを交換したが、その後、レースは赤旗中断。そのうちの1台が首位からピットインしたジョージ・ラッセルで7番手まで順位を落とすことになる。後にラッセルはマシン後部から出火してリタイアを喫した。全員がタイヤを交換してのリスタート。序盤はルイス・ハミルトンがリードを維持したが、DRSが使えるようになるとマックス・フェルスタッペンがあっさりとオーバーテイクして首位を奪還。10秒以上にリードを広げてレースを展開する。コースオフしてタイヤを汚すシーンもあったが、それでも8秒以上のリードを築いていた。レースはそのままフェルスタッペンの圧勝かと思われた54周目。ケビン・マグヌッセン(ハース)がウォールに接触してストップ。赤旗中断となる。レースはスタンディングスタートで再開。しかし、2コーナーでカルロス・サインツ(フェラーリ)がフェルナンド・アロンソに接触してスピンさせ、アルピーヌF1チームの2台が同士討ちを演じるなど大混乱。すぐに赤旗中断となる。サインツには5秒ペナルティが科される。タイミングモニターがレースディスタンスの58周を示すなか、レースはセーフティカー先導で1つ前のリスタートの順位から続行不可能なマシンを除いた12台でセーフティカー先導でリスタート。そのままフィニッシュラインを通過してチェッカーとなった。優勝はマックス・フェルスタッペン。今季2勝目、F1オーストラリアGPでは初勝利。結果としてポール・トゥ・ウィンで通算37勝目となった。2位はルイス・ハミルトンが今シーズン初表彰台、3位のフェルナンド・アロンソは3戦連続の3位表彰台となった。4位はアストンマーティンのランス・ストロール。5位はピットレーンからスタートしたセルジオ・ペレスが15ポジションアップで入賞。6位にはランド・ノリスが入り、マクラーレンが今シーズン初ポイント。7位はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が今季初ポント、8位は地元のヒーロー、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がF1初ポイント。マクラーレンはダブル入賞。9位の周冠宇(アルファロメオ)、10位の角田裕毅(アルファタウリ)も今季初ポイントと、6位以下の全員がシーズン初入賞を果たした。11位はバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、12位のカルロス・サインツは4位でチェッカーを受けたが、5秒ペナルティによって降格した。この12台が完走という結果になった。
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