2019年のF1世界選手権 第17戦 日本GPの決勝レースが10月13日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、バルテリ・ボッタスが優勝。メルセデスのコンストラクターズタイトル6連覇を決めた。史上最強レベルの台風19号の接近に伴い、FIA(国際自動車連盟)と関係各所は土曜日に予定されていた全てのセッションの中止を決定。F1日本GPは、予選と決勝を行うワンデー開催となった。
鈴鹿サーキットは、8の字型のレイアウトに時速300㎞以上で駆け抜ける130Rなど名物コーナーが詰まった高速サーキット。ピレリはC1(ハード/ホワイト)、C2(ミディアム/イエロー)、C3(ソフト/レッド)という最も硬いコンパウンドを選択。レースではC1とC2のいずれか1セットを使用しなければならない。台風一過の鈴鹿サーキットは快晴。スタート直前の気温は21.9度、路面温度は39.5度のドライコンディション。フロントローにフェラーリ、2列目にメルセデス、3列目にレッドブル・ホンダ、4列目にマクラーレンというスターティンググリッドで14時10分からフォーメーションラップが開始された。オープニングラップではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン2で接触。両者マシンにダメージを負い、このダメージが原因でフェルスタッペンはレースをリタイアした。優勝はメルセデスのバルテリ・ボッタス。ポールポジションのセバスチャン・ベッテルがスタートに失敗して、3番グリッドからスタートしたボッタスがリードを奪う。メルセデスは両ドライバーに2ストップ戦略を採用。一時はルイス・ハミルトンが走行し、ピットストップの必要もないように見えたが、当初の予定通りハミルトンをピットに入れてボッタスが首位を取り戻し、そのままトップでチェッカー。今シーズン3勝目を挙げた。2位にはセバスチャン・ベッテル、3位にはルイス・ハミルトンが続いた。ハミルトンはファステストラップを記録して1ポイントのボーナスポイントを獲得。その結果、メルセデスはコンストラクターズ選手権で2位のフェラーリに15ポイント差をつけることになり、コンストラクターズタイトル6連覇が決定。ファステストラップポイントがタイトルを決める結果となった。4位にはアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)が入り、初めての鈴鹿で自己ベストリザルトを達成した。フェルスタッペンがリタイアしたこともあり、レッドブル・ホンダは、フェルスタッペン-アルボン体制になって以降、アルボンの方が獲得ポイントで上回っている。5位にはカルロス・サインツ(マクラーレン)、6位にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、7位にダニエル・リカルド(ルノー)、8位にピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)。9位にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。ペレスは最終ラップのターン2でクラッシュしたものの、1周早くチェッカーが振られていたため9位となった。10位にニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)が続いた。ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は12位という結果になった。また、レース後、6位でフィニッシュしたシャルル・ルクレールに15秒加算ペナルティが科せられ、7位に降格。ダニエル・リカルドが6位に繰り上がった。さらにレーシング・ポイントF1チームがルノーのF1マシンに異議申し立てを行い、レースリザルトは暫定として発表されている。バルテリ・ボッタス(優勝)「とても嬉しい。本当に素晴らしいスタートが切れた。ペースは本当に良かった。レースをコントロールすることができた。チームの一員であることを本当に誇りに思う。6連覇は本当にすごいことだ」セバスチャン・ベッテル(2位)「スタートが本当に悪かった。その後は難しかったし、メルセデスの方が僕たちよりもペースがあった。2位を守るのは厳しい午後だったけど、全体的にポジティブな一日だった」ルイス・ハミルトン(3位)「チームを祝福したい。6年連続のタイトル獲得にふさわしい。今日はとにかくチームのために最高のポイントを獲得したかった」2019年 第17戦 F1日本GP 決勝 結果順位NoドライバーチームGAPINTPIT177バルテリ・ボッタスメルセデスLAP52225セバスチャン・ベッテルフェラーリ11.37911.3762344ルイス・ハミルトンメルセデス11.7890.4102423アレクサンダー・アルボンレッドブル61.15243.3662555カルロス・サインツマクラーレン69.0817.9291616シャルル・ルクレールフェラーリ1L27.603373ダニエル・リカルドルノー1L8.1001810ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1L17.0171911セルジオ・ペレスレーシングポイント1L 21027ニコ・ヒュルケンベルグルノー1L 21118ランス・ストロールレーシングポイント1L 11226ダニール・クビアトトロロッソ・ホンダ1L 1134ランド・ノリスマクラーレン1L 1147キミ・ライコネンアルファロメオ1L 2158ロマン・グロージャンハース1L 21699アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ1L 11720ケビン・マグヌッセンハース1L 21863ジョージ・ラッセルウィリアムズ2L 11988ロバート・クビサウィリアムズ2L 2 33マックス・フェルスタッペンレッドブル  1※ F1日本GP | タイミングシステムの不具合で1周早くにチェッカー※ シャルル・ルクレール、15秒加算ペナルティで7位に降格 / F1日本GP※ レーシング・ポイント、ルノーのF1マシンに異議申し立て / F1日本GP
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