2018年のF1世界選手権 第16戦 ロシアGPの予選が9月29日(土)にソチ・オートドロームで行われ、バルテリ・ボッタス(メルセデス)がポールポジションを獲得。2番手にもルイス・ハミルトンが続き、メルセデスがフロントローを独占した。パワーユニット交換によりグリッド降格が決定しているトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーが13番手、ブレンドン・ハートレーが16番手で予選を終えた。
F1は第16戦ロシアGPを迎えた。ソチ郊外の特設サーキットは、2014年冬季オリンピック会場に隣接したサーキット。オリンピック村の周囲に公道とクーロズドコースが混在したソチ・オートドロームは、高速での戦いが予想され、パワーユニットの性能が重要になる。ピレリは、今年のロシアGPに昨年よりも柔らかいハイパーソフト(ピンク)、ウルトラソフト(パープル)、そして、スーパーソフトを飛ばしてソフト(イエロー)という前戦シンガポールと同じ3種類のタイヤを選択。ハイパーソフトがQ3用タイヤに指定されており、レースでソフトとウルトラソフトのいずれか1セットを使用しなければならない。現地時間15時。気温23.8℃、路面温度37.6℃のドライコンディションでセションはスタート。レッドブルの2台、トロロッソの2台、マクラーレのフェルナンド・アロンソは、パワーユニット交換によって後方からスタートすることが決定しており、Q3争いは実質12台での戦い。だが、今週末ここまではフェラーリに勢いがなく、メルセデスが常に0.6秒ほど優位に立っている。その構図は予選になっても変わらず、予選Q3はメルセデス勢の一騎打ちに。チームメイト同士の争いを制したのはバルテリ・ボッタス。コースレーコードを更新する1分31秒387を記録して今シーズン2度目のポールポジションを獲得した。2番手のルイス・ハミルトンとともにフロントローからスタートする。メルセデスのフロントロー独占は今季5度目。3番手には0.556秒差でセバスチャン・ベッテル、4番手には0.850秒差でキミ・ライコネンとフェラーリ勢。3列目にはケビン・マグヌッセン(ハース)とエステバン・オコン(フォースインディア)が並ぶ。以下、シャルル・ルクレール(ザウバー)、セルジオ・ペレス(フォースインディア)、ロマン・グロージャン(ハース)、マーカス・エリクソン(ザウバー)までがトップ10入り。ちなみにザウバーが2台揃ってQ3に進出するのは2015年の中国GP以来と63戦ぶりとなる。スペック3の使用を断念してスペック2に戻したトロロッソ・ホンダは、ピエール・ガスリーがQ2でアタックを行わず13番手、ブレンドン・ハートレーはQ1で敗退して16番手だった。F1ロシアGPの決勝は9月30日(日)の20時10分(現地時間14時10分)から行われる。2018年 第16戦 F1ロシアGP 予選 結果順位NoドライバーチームQ1Q2Q3177バルテリ・ボッタスメルセデス1分32秒9641分32秒7441分31秒387244ルイス・ハミルトンメルセデス1分32秒4101分32秒5851分31秒53235セバスチャン・ベッテルフェラーリ1分33秒4761分33秒0451分31秒94347キミ・ライコネンフェラーリ1分33秒3411分33秒0651分32秒237520ケビン・マグヌッセンハース1分34秒0781分33秒7471分33秒181631エステバン・オコンフォース・インディア1分34秒2901分33秒5961分33秒413716シャルル・ルクレールザウバー1分33秒9241分33秒4881分33秒419811セルジオ・ペレスフォース・インディア1分34秒0841分33秒9231分33秒56398ロマン・グロージャンハース1分34秒0221分33秒5171分33秒704109マーカス・エリクソンザウバー1分34秒1701分33秒9951分35秒1961133マックス・フェルスタッペンレッドブル1分33秒048  123ダニエル・リカルドレッドブル1分33秒247  1310ピエール・ガスリートロロッソ・ホンダ1分34秒383  1455カルロス・サインツルノー1分34秒626  1527ニコ・ヒュルケンベルグルノー1分34秒655  1628ブレンドン・ハートレートロロッソ・ホンダ1分35秒037  1714フェルナンド・アロンソマクラーレン1分35秒504  1835セルゲイ・シロトキンウィリアムズ1分35秒612  192ストフェル・バンドーンマクラーレン1分35秒977  2018ランス・ストロールウィリアムズ1分36秒437  【Q1】18分間のQ1。全ドライバーがハイパーソフトを装着してアタック。トップ通過はメルセデスのルイス・ハミルトンでタイムは1分32秒410。2番手には0.554秒差でバルテリ・ボッタス(メルセデス)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。Q1でノックアウトとなったのはブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのマクラーレン勢、ランス・ストロールとセルゲイ・シロトキンのウィリアムズ勢の5台となった。【Q2】15分間のQ2。パワーユニット交換による降格が決定している3台が進出したため、実質的に脱落者は2名。そのため、メルセデス勢とフェラーリ勢は決勝を見据えてウルトラソフトをアタック用タイヤに選択。その他はハイパーソフトで走行を行った。降格決定の3台はアタックを行わず。またルノーはタイヤを自由に選べる6列目を確保できることからマシンにドライバーは乗り込んだものの走らないことを選択した。実質Q3争いのないセッションとなった。【Q3】12分間のQ3。1回目のアタックでバルテリ・ボッタスが1分31秒528でトップタイムをマーク。2番手には0.004差でルイス・ハミルトン。3番手のセバスチャン・ベッテルは0.6秒差とメルセデス同士の一騎打ちの様相。2回目のアタックではルイス・ハミルトンがミス。バルテリ・ボッタスがコースレコードを更新する1分31秒387でポールポジションを獲得した。
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