ルノーF1は、新社長に就任したティエリー・コスカスがルノーを退職し、ジェローム・ストールが社長を続投することになったと発表した。昨年11月、ルノーF1は、今シーズン限りでジェローム・ストールが社長職を退き、2019年1月1日からルノーの営業・マーケティング部門の上級副社長を務めてきたティエリー・コスカスが新社長に就任することを発表していた。
しかし、1月18日(金)、ルノー・スポール・レーシングは、ティエリー・コスカスがグループ・ルノーを退職したことを伝える短い声明を発表。社長就任からわずか18日だが、退職の理由は明らかになっていない。ティエリー・コスカスは、2016年からルノーの執行委員会のメンバーとなり、グループ・ルノーの会長兼最高経営責任者のカルロス・ゴーンの直属だった。カルロス・ゴーンは、日産に関連する金融商品取引法違反で日本で逮捕され、拘留されている。ルノーは、まだCEOのカルロス・ゴーンを解任していないが「会社の利益を守り、ルノー日産アライアンスを強化するために今後のガバナンスのための最適なソリューションを見つけることに積極的に取り組んでいく」と述べていた。今年65歳になるジェローム・ストールは、2016年にルノーがワークスチームとしてF1に復帰して以降に担っていた役割を今後も続けることになる。ルノーは、5か年計画でF1の勝利への道に返り咲く目標を設定しており、毎年着実な進歩を果たしている。2016年は11チーム中9位だったルノーだが、翌年は6位、そして、昨年は4位でコンストラクターズ選手権を終えている。今年はダニエル・リカルドが加入し、メルセデス、ルノー、レッドブルという3強チームとのギャップをさらに縮めることを目指している。