ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーからの激しい批判にもはや対応するつもりはないと言い放った。F1ハンガリーGPでは、マックス・フェルスタッペンのMGU-Kが故障してリタイアに追い込まれた。今季はオーストリアとドイツでダニエル・リカルドもルノーのF1パワーユニットに関連した故障でリタイアに追い込まれており、クリスチャン・ホーナーは怒りを露わにした。
レース後、クリスチャン・ホーナーは「あまり多くのことは言いたくはない。だが、我々は最高級のプロダクト、最先端のプロダクトのためにあのエンジンに数百万ポンドを支払っているんだ。皆さんもあれが標準以下であることがかなり明白にわかると思う」と Sky Sports コメント。「フラストレーションを感じている。まさにそのとおりだ。シリルの言い訳を聞こうではないか」レッドブル・レーシングは、すでに2019年からホンダのF1パワーユニットを搭載することが決定しており、ルノーとの12年間のパートナーシップは今シーズン限りで終了することが決まっている。しかし、両社の協力関係はシーズン終了を待たずしてすでに終わっているようだ。レース後、クリスチャン・ホーナーのコメントについて意見を求められたシリル・アビテブールは、もはやレッドブルの批判に対応するつもりはないと述べた。「我々のボスたちは2015年以降、クリスチャン・ホーナーの発言を読むのをやめている」とシリル・アビテブールは Autosport にコメント。「我々がもはや彼らに対応したくないというのが非常に明白なところだ。もう終わったことであることは非常にはっきりしている」「彼らにはプロダクトを用意するために莫大な金額を投じてくれるエンジンパートナーがやってくる。彼らの幸運を祈っているう。それ以外に述べることは何もない」クリスチャン・ホーナーは、12番手からスタートしたダニエル・リカルドが4位でフィニッシュしたことを考えれば、レッドブルは大量ポイントを獲得するチャンスを失ったと感じており、今後のレースで二人のドライバーがグリッド降格ペナルティを科せられることは避けられないだろうと不満を述べた。「我々にはレースで競争力のあるマシンがあった。それだけに非常に腹立たしい」とクリスチャン・ホーナーは Channel 4 にコメント。「レースでは我々に非常に強力なレースカーあることは皆さんもわかったと思うし、他のマシンにただで順位を明け渡すようなことはなかった」「だが、ウエットの予選で何が起こったのかを理解することが課題だ。マックスはエンジンが故障することがなければ、非常に競争的なレースをしていたはずだ」「だが、ダニエルが素晴らしいグランプリを走った。最後の数周で攻撃を受けたにも関わらず、彼はうろたえなかった。私にとって彼はドライバー・オブ・ザ・デイだった」「我々は今後数戦でペナルティーを受ける可能性が高そうだし、もちろん、フラストレーションを感じている」一方、レース後にルノーのF1パワーユニットを“完全にクソ”だと罵っていたマックス・フェルスタッペンは、自信の発言を反省。当時は単純にフラストレーションを感じていたとして発言を撤回したいと述べた。「昨日を振り返ってまだ失望は残っている。でも、熱くなっていたし、そのような言葉は使うべきではなかった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「レースで良いスタートを切っていただけに感情が高ぶっていた。フラストレーションには理由がある。また予想外のエンジントラブルが起きたし、この数年はそういうことが多すぎる」「ブダペストには期待を持って挑んでいたし、競争力を発揮できない状況は僕たちにとって受け入れがたいことだった。休み明けには強くなって戻ってこられることを期待して夏休みを過ごすつもりだ」
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