レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、1980年代後半にF1で栄光の時代を築いたマクラーレンよりも、ホンダとのパートナーシップでより多くのことを達成できたと考えている。マクラーレンとホンダのパートナーシップは1988年から1991年にかけて4度のコンストラクターズチャンピオンを獲得し、アイルトン・セナとアラン・プロストとともに4回のドライバーズチャンピオンを獲得した。
レッドブルの2023年は、1988年に16戦中15勝を挙げ、勝率93.8%を記録した名車マクラーレンMP4/4に回帰するシーズンとなった。比較すると、レッドブルは22戦中21勝という記録で95.5%に達し、史上最高の勝利率となった。「デビュー戦で表彰台を獲得し、その後3勝を挙げた2019年の初レース以来、我々はホンダと全盛期のマクラーレンを上回る勝利を達成している」とホーナーはメディアに語った。「マックス(フェルスタッペン)はホンダ史上最も勝利したドライバーであり、素晴らしいパートナーシップだった。彼らはここ数年、そして特に今年、我々が達成できたことの大きな部分を担ってくれている」ホーナー「ホンダのルートが正しいことは明らかだった」2015年から2016年にかけて日本メーカーとマクラーレンとの厄介な不仲が続いたことを受け、ハイブリッド時代にホンダのパワーユニットに切り替えるという決定はレッドブルにとってギャンブルとみなされていた。パワーユニット部門への投資に関心を示さなかったためにルノーとの提携が破綻した後、レッドブルは切り替えを決断し、2019年には事実上ホンダのワークス体制となった。「マクラーレンはホンダを断り、ザウバーはホンダとの契約から手を引いていた。だから我々にとっては、ホンダをトロロッソに置くことは戦略的に賢明だと思えたし、そうすることでレッドブル・レーシングは現在のパートナーと比較して評価することができるようになった」とホーナーは語った。「2018年6月に決断点があり、そこで我々は岐路に立たされ、決断を下さなければならなかった」「僕たちにとっては、ホンダのコミットメント、スピリット、リソースに基づき、ホンダのルートが正しいことは明らかだった」