レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今後のFIAウイングテストに対応するために、F1チームに“50万ドル(約5500万円)”の費用がかかると予想している。FIAからの技術的指示により、F1チームはリアウイングの柔軟性を再評価する必要がある。そして、すべての変更は、新しいテストが開始されるF1フランスGPに間に合うように完了させる必要がある。
レッドブル・ホンダF1は、F1スペインGPでのRB16Bのリアウイングについてのルイス・ハミルトンの発言に端を発した“ベンディウイング”論争の中心にいる。マクラーレンとメルセデスは、新規制の導入のタイミングに関して、FIA(国際自動車連盟)のこの問題への対応に怒りを示しており、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1モナコGPで抗議をする可能性があると述べている。もちろん、リアウイングを変更する必要があるチームはレッドブル・ホンダF1だけではないが、クリスチャン・ホーナーはチームが直面しているコストを明らかにした。「当然ながら、予算上限に達している我々のようなチームにとって、それにもちろん、戦略的にも選択をしなければならないと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。「このようなことへの影響はおそらく50万ドルだ。他のことが起こらないようにするつもりだが、それは我々が現在予算の限と金融規制で行わなければならないジャグリング行為だ」新しいテストがアクティブになるまでの時間の長さに関する批判について、クリスチャン・ホーナーは、即座に変更を加えることは不可能であると述べた。「リードタイムが必要だと思う。コンポーネントに魔法をかけるこよはできない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「もし、彼らが今週末にフロントウイングのテストを変更し、フロントウイングの柔軟性からはるかに多くのパフォーマンスが見られた場合、どう言えばいいか分からないが、それはすべてのチームに影響を及ぼし、他のチームよりもはるかに大きな影響を受けるだろう」「リードタイムが必要だ。コストをかけずにパーツが一晩で魔法にかけることは期待できない」「マシンはこれらの負荷テストで過去18か月間存在していた規制に準拠しており、その後、規制が変更され、テストが変更された。そのための通知期間が必要だ」