レッドブルは、2020年のF1世界選手権のドライバーラインアップについて、現在の候補者が誰も“仕事を達成できなかった”と感じた場合には、レッドブル・ホンダにプログラム外のドライバーの起用を検討する可能性を否定していない。レッドブルは、今週末のF1ベルギーGPから前半戦で成績不振だったピエール・ガスリーに代えてアレクサンダー・アルボンを起用している。
ピエール・ガスリーは、レッドブルのジュニアチームであるトロロッソに戻ってダニール・クビアトとチームを組んでいるが、レッドブルは今回の決断を誰を2020年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトにするかを評価するためだと説明している。レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「理想的なオプションは契約下にあるドライバーのプールから来年マックスと組むドライバーを選択することだ」とコメント。「だが、プール内のどのドライバーも仕事を成し遂げることができないと感じた場合は、もちろん、それの外部に目を向けていく」「だが、我々がグループ内に抱えている才能は十分であると確信している」2019年の残りのシートを保持することにより、アレクサンダー・アルボンは来年フルタイムでドライブを確保するための最適な立場にいる。アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ダニール・クビアトのレッドブルトリオ以外の選択肢は広くはなく、ルノーのシートを失ったニコ・ヒュルケンベルグがおそらく最も魅力的な選択肢となる。ニコ・ヒュルケンベルグに関心はあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「もちろん、外部の状況もモニターしているが、独自の育成プログラムの外部からドライバーを連れてくる可能性は低いだろう」とコメント。「だが、言ったように、仕事を成し遂げるドライバーがいないと感じた場合は、レッドブルは他の場所を見るだろう。マーク・ウェバーのようにね。彼は外部から連れてきた」元レッドブルのドライバーであるセバスチャン・ベッテルは、フェラーリとのチャンピオンシップを勝ち取ろうとする試みが失敗し続けているため、レッドブル復帰が噂されている。セバスチャン・ベッテルは2010年から2013年にかけてレッドブルと4つのタイトルを獲得したが、2020年末までフェラーリと契約している。セバスチャン・ベッテルが2015年にフェラーリに加入するためにレッドブルを去った際、彼はレッドブルとの契約が終了する1年前にチームを離れている。だが、クリスチャン・ホーナーは「彼は来年は獲得可能ではない」と主張する。「彼はフェラーリのドライバーです。彼は2020年末まで契約を結んでいる」レッドブルは、2007年にウィリアムズからマーク・ウェバーを獲得して以降、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルド、ダニール・クビアト、マックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボンをトロロッソからシニアチームに昇格させてきた。クリスチャン・ホーナーは、その哲学が機能していると信じており、シャルル・ルクレールのフェラーリでの強力なデビューシーズンを指摘した。「我々が以前に若者にリスクを取らなかったなら、彼らは決して登場せず、我々のために結果を出すことはなかっただろう」とクリスチャン・ホーナーは語る。「ルクレールはフェラーリでかなりまともな仕事をしている。アルボンはトロロッソで非常に良い仕事をしたと思う。彼らはコンストラクター選手権で過去10年以上も高い位置にいる」「保守的であることは非常に簡単だ。時に少し勇敢で野心的でなければならず、若者と一緒にリスクを取らなければならない」