レッドブルは、2013年の両チャンピオンシップだけでなく、ピットストップでも断トツの速さをみせている。Auto Motor und Sport の調査によると、セバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーの今季ここまでのピットストップの平均タイムはわずか2.83秒だという。マクラーレンのスポーティングディレクターを務めるサム・マイケルは「昨年の後半は、レッドブルより我々の方が平均0.3秒速かった」とコメント。
「だが、今では立場が逆転してしまった」2位はフェラーリの平均タイム2.9秒、3位には3.06秒でメルセデスが続く。マクラーレンは3.10秒で4位となっている。また、今シーズンここまでの最速ピットストップを一覧にすると、レッドブルがトップ5を独占。F1マレーシアGPでのマーク・ウェバーの2.13秒がトップとなっている。これに対し、メルセデスは自分たちはもっと速くできると主張する。「ニュルブルクリンクでは、プラクティスストップを1.6秒でこなした」とスポーティングディレクターのロン・メドウズは述べた。「もちろん、プラクティスでは実際のレースでのストップのような緊張はしないけどね」だが、シーズン後半のピットストップでは、もう少し時間がかかることになりそうだ。F1ドイツGPで、ピットレーンでマーク・ウェバーのマシンから外れたホイールがカメラマンを直撃したことを受け、FIAはナットにバックアップ用のピンを付け、ホイールがうまく装着されなかった場合でも飛び跳ねないようにするシステムを導入しようとしている。ハンガリーでは、レッドブルがこのシステムを自発的にテストしていたといい、これによってマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルは、1回のストップで平均約0.5秒を失っている。