キミ・ライコネンは、2017年のF1シーズンは“望んでいた結果とは程遠かった”と語った。今季フェラーリは、メルセデスを上回る好スタートを切り、シーズン前半に4勝を挙げたセバスチャン・ベッテルは、F1イタリアGPまでドライバーズ選手権をリードしていた。だが、シーズン後半、特にアジアラウンドでフェラーリにトラブルが多発。セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトンにドライバーズタイトルを奪われた。
その一方で、キミ・ライコネンはチームメイトに匹敵することができず、予選では14対5と負け越し。今シーズンここまでフェラーリに加入して以降の4年間で1勝も挙げることができていない。残り1戦となったアブダビで、キミ・ライコネンは素直に自分を評価。力強いオフシーズンの後、自分の期待に応えられなかったと認めた。「何が起こったのかはわかっている。望んでいたものとは程遠いけど、それが結果だ。そういうものだ」とキミ・ライコネンはコメント。現在、コンストラクターズ選手権5位のキミ・ライコネンは、4位のダニエル・リカルド(レッドブル)と7ポイント差であり、逆転の可能性も残されている。「残り1レースある。僕たちはそれを最大限に生かそうとしているし、そのあと来年がスタートする。もっとうまくやろうとね」「いくつか良いレースもあったし、完走できないレースもあったけど、それもレースの一部だ」「もちろん、僕はレースに勝ち、チャンピオンシップに勝つためにここにいるので、理想とは程遠い。でも、そういうものだし、それには耐えられる。でも、それは僕がここにいる理由ではない」「シーズン序盤はかなり不調だったし、あるべきところにはいなかった」「それ以降、良くはなったけど、あまりにDNFが多かったし、そこから巻き返すことができなかった」ポールポジションからレースをスタートしたF1モナコGPでは、ピットストップでセバスチャン・ベッテルに抜かれるまでレースをリードしていた。マレーシアGPではフロントローを獲得するペースを見せていたが、メカニカルトラブルによってレースをスタートすることができなかった。キミ・ライコネンは、勝利できないのは“細かいこと”だけだと感じているが、もっと頻繁に上位勢に絡む必要があると認める。「多くのことが要因だと思う。簡単なことであれば、誰でも勝つことができる。でも、細かいことがたくさんある」「レースではかなりのクルマが拮抗しているし、レース週末で重要なのは細かいことだ」「もっと速く、もっと頻繁に自分たちをそのポジションに置く必要があるし、そうすればもう少し僕たちの方向に向いてくるだろう」「今週末、そして、来年もそこにトライしていく」メルセデスは3レースを残してコンストラクターズ選手権3連覇を決めたが、チームの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは、シーズンを通してメルセデスのクルマはフェラーリよりも遅かったと主張している。その発言に対してキミ・ライコネンは「僕たちには良いクルマがあったと思う」とコメント。「常にベストというわけではなかったけど、どこでもかなりの強さを発揮していた」「でも、最終的に重要なのはポイントだし、最高のクルマを持っている人が勝つ。次は異なるサーキットかもしれないし、コンディションも違いかもしれない。1台のクルマと言っていもそう簡単なことではない。コンディションやレイアウトにもよる」「最終的に最も多くのポイントを獲った者が、シーズン全体を最大限に生かしたということだ」
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