キミ・ライコネンは、F1スペインGP決勝レースのフェラーリの戦略について説明を求めたいと不満顔だった。3ストップ戦略だったフェルナンド・アロンソは、タイヤの新しさを生かしてレース終盤にキミ・ライコネンをパスした。ライコネンはアロンソの後ろの7位でフィニッシュした。
当初、トラック上で前を走っていたのはキミ・ライコネンの方だったが、先にピットインしたのはフェルナンド・アロンソだった。通常は前を走っているドライバーが優先される。レース終盤、キミ・ライコネンはラジオで“これは誰の判断?”と問いただしていた。キミ・ライコネンは、自分“ナンバー2”扱いされていると不満を感じたようで、戦略についてリポーターに質問されると不愉快そうに肩をすくめて立ち去ってしまった。キミ・ライコネンは、フェラーリの決定に困惑していると認めた。 フェラーリにナンバー2扱いされていると感じるかと質問されたキミ・ライコネンは「いや。でも、とにかくいくつかはっきりさせたいことがあるのは確かだ。それだけだ」とコメント。「結果的には大きな違いはなかったんだ。タイヤがなくなったのはあの1〜2周前だったからね。他の人たちや自分たちの理想とはかけ離れているので、2ストップでも3ストップでも大した違いではなかった」キミ・ライコネンは、戦略が違っていれば、メルセデスの2人に周回遅れにされることは防げただろうと考えているが、それはフェラーリに課題が多いことを覆い隠すわけではないと述べた。「僕たちが1周遅れの6位と7位なのは変わらない。戦略が良ければ同一周回には留まれたかもしれない。でも、大きく遅れている事実は変わらない。レース中、クルマと格闘していた。結果的には自分たちの速さに相応しい位置でフィニッシュしたと思う」キミ・ライコネンは、フェラーリには今のポジションに満足している者は1人もいないと述べ、表彰台圏内に戻れるようにフェラーリが努力することを疑っていない。 「フェラーリにとっては失望だったけど、これまでの週末に比べれば良いところもあった。チームとしてのポジションには満足していないし、追いつくために相当な仕事をしなければいけないのはわかっている。足りないエリアはわかっている。でも、F1ではどの部分であっても遅れを取り戻すのは簡単ではない」 「他のチームも同じようにプッシュしているし、このスポーツにそんなに馬鹿な人はいない。だから、細かいものから大きなものまで改善することが重要だ。目標を達成できることを願っている」
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