レーシング・ポイントF1は、70周年記念GPでランス・ストロールの方を上位でフィニッシュさせるためにニコ・ヒュルケンベルグに故意にピットインを指示したとの疑惑を否定した。新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役として2戦目の出場を果たしたニコ・ヒュルケンベルグは、予選で3番グリッドを獲得。スタート直後にマックス・フェルスタッペンにポジションを奪われて表彰台への夢は早い段階で潰えたが、それでも5位フィニッシュの可能性はあった。
しかし、5番手を走行していた44周目にニコ・ヒュルケンベルグは3回目のピットイン。SNS上では、この動きはオーナーの息子であるランス・ストロールを上位でフィニッシュさせるために故意に行われたと主張する声も多数挙がった。これを受けて、レーシング・ポイントF1は公式アカウントで反論。「不正解だ。アルボンは両方のドライバーを追い抜いており、結果は違わなかっただろう」「ヒュルケンベルグはレース終盤に大きなバイブレーションを報告してたため、3回目のピットインを指示した。それがなければチェッカーを受けられなかっただろう」前戦F1イギリスGPでマシントラブルによってスタートできなかったニコ・ヒュルケンベルグは、7位を快く受け入れた。もちろん、F1初表彰台を実現できなかったことには失望するだろうが、70周年記念GPの印象的なパフォーマンスは、来シーズンのF1復帰にむけた機会を提供した。