ミック・シューマッハが来週初めてメルセデスF1のマシンをテストすることをチームが発表した。2023年シーズンのリザーブ兼テストドライバーとしてメルセデスF1に加入したミック・シューマッハは、バルセロナで行われるチームのピレリタイヤのテストに参加する予定だ。
"グランプリの週末の後、ミックはピレリタイヤテストの2日目にW14を初めて実際に味わうことにもなる」とメルセデスF1のチーム代表のトト・ヴォルフが確認した。「彼はこれまで、シミュレーターで懸命に働き、コースサイドで貴重な意見を述べるなど、チームとともに素晴らしい仕事をしてきた」「我々は、彼が今年初めてトラック上でのランニングを体験することを楽しみにしている。それがリザーブドライバーとしての役割に役立つことは間違いない」ミック・シューマッハが最後にF1マシンを運転したのは、ハースF1チームでの最後の出走となった2022年F1アブダビGPで、16位でフィニッシュした。父親のミハエル・シューマッハは2010年から2012年までメルセデスのF1ドライバーを務め、1990年代にはメルセデスのジュニアドライバープログラムや世界スポーツプロトタイプ選手権チームの一員でもあった。ピレリタイヤのテストには、メルセデスのほかにフェラーリも参加する予定だ。ピレリのモータースポーツディレクターであるマリオ・イソラによると、「来年のコンパウンドと構造を開発する」ために、それぞれ2日間の走行を行う予定だという。ピレリは、2024年のコンセプトタイヤの導入を前倒しし、バルセロナで開催されるグランプリの週末にテストする予定だ。そして、それらはシルバーストーンで初めてレースで使用される予定となっている。「大規模なテストプログラムの結果、すでにホモロゲーションが取得されているいくつかの新素材を使用する以外は、最新の仕様は以前のバージョンと同じだ」とマリオ・イゾラは述べた。「当初は2024年の予定だったが、現在のマシンが発生させる負荷が、わずか数レースですでにシーズン終了時の目標値に達しているため、疲労に強い構造にするために導入を前倒しにした。なお、この新構造は、タイヤの技術的なパラメータやパフォーマンスに影響を与えることはない」