メルセデスGPは、F1ヨーロッパGP決勝レースで、ニコ・ロズベルグが12位、ミハエル・シューマッハが16位だった。ミハエル・シューマッハ (16位)「いやはや、散々なレースだった。ピット出口で赤信号に遮られ、大きくポジションを落としてしまった。あれがなければ、かなりいいところまで行けたのではないかと考えている。セーフティカーが出動したときの対応を、あらためて整理しておく必要がありそうだね。セーフティカーがピット前を通過していても、その後方にマシンが列を作っているのでない限り、特に赤信号を出す必要はない、と...
ニコ・ロズベルグ (12位)「今日のレースは、満足にはほど遠い。走っていても少しも楽しくなかった。終始グリップ不足に悩まされ、また、ブレーキの消耗を抑えるため大変な苦労を強いられた。こういう状況では、オーバーテイクでポジションを上げることはもちろん、満足にプッシュすることさえままならない。とはいえ、どんな状況からも学ぶべきことはあるはずだし、努めて楽観的に考えるようにしている。この経験が、きっとどこかで活きてくるだろう。チーム全体にとって厳しい週末になってしまったが、どこがいけなかったかをきちんと把握して、今後の改善につなげていきたい」ロス・ブラウン「今日のレースは期待外れと言うほかない。マシンの出来はまずまずだったが、予選でパフォーマンスを出し切れなかったことが後々まで尾を引いた。この問題は最優先で取り組む必要がある。ニコを早めにピットインさせたのは、序盤で前がつかえてしまったから。この作戦はうまくいきかけていたが、セーフティカーが出てせっかくのチャンスを潰された。その後、ニコのレースがポジションを維持するだけになってしまったのは、ブレーキの消耗が予想以上に激しかったせいだ。難しい状況の中で、ニコは素晴らしい仕事をしてくれたと思う。ミハエルについては、セーフティカーが出たタイミングを最大限に活かせると考えていた。先頭グループが通り過ぎたあと、ミハエルをいち早くピットに呼び戻すことができて、千載一遇のチャンスをもらったような気がした。あのとき履き替えたオプションタイヤで、充分フィニッシュまで走り切る目算が立っていたのだ。ところが、ミハエルがピット出口に達したところで信号が赤に変わり、大幅なタイムロスを喫してしまった。セーフティカーの後方にマシンが列を作っているのでない限り、コースインを妨げるべきではない、というのが我々のレギュレーション解釈だ。この点についてFIAの再考を促したい。ミハエルがコースに復帰しようしたあの場面では、まだ行列にはなっておらず、ハミルトンとコバヤシの間には18秒ものギャップが出来ていた。ミハエルは、気を取り直してよく挽回してくれたが、不本意な週末であったことに変わりはない」ノルベルト・ハウグ「ピット出口で赤信号に遮られていなければ、今日のミハエルはかなりいいところまで行けたのではないか。我々のルール解釈とは矛盾するレースコントロールで、本来ならばセーフティカーの後ろに行列が出来るまではコースオープンを継続すべきだったのだ。ミハエルがピットインしたとき、ルイスの後方には18秒ものギャップがあって、赤信号を提示されなければミハエルはこの隙間に滑り込むことができた。これはどう考えてもおかしい。3度のピットストップに加え、疑惑の信号待ちを強いられながら、ミハエルはポイント圏内からわずか6.5秒落ちでフィニッシュしている。彼のペースは決して悪くなかった、ということだ。それがフイになったことが残念でならない。一方ニコは、ブレーキの消耗と戦わねばならず、ハンディキャップを背負ってのレースとなった。総じて忘れてしまいたい週末だが、これをバネにして、より強くなって戻ってきたい」関連:F1ヨーロッパGP:優勝はセバスチャン・ベッテル、可夢偉7位!
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