メルセデスF1 「W13を理解し始めたことでW14の作業が見えてきた」

問題のなかで最も重要なのが、ポーパシング/バウンシングの問題であり、ルイスハミルトンは、アゼルバイジャングランプリで車が底を打ったときに10Gの力にさらされたと報告している。メルセデスF1のt－イム代表を務めるトト・ヴォルフは、問題を理解するまでチームは現在の設計に背を向けることはないと述べていた。これらの問題は、メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンによって理解されたようだ。ここ数週間、チーム内の姿勢に変化があったことを示唆している。2023年F1マシンにリソースを移行するプロセスについて、アンドリュー・ショブリンは「決して線を引くことはない。それは下向きにドリフトするW13と、上向きにドリフトするW14へのリソースの段階的なブレンドだ」と語った。「すべてのチームが来年にむけたいくつかの作業を開始している。我々にとっての違いは、シーズン序盤が非常に厳しかったことだ」「それは意味のあるログではなかったし、実際には応急処置だった」「我々は今、通常の開発と呼べる種類のビジネスに戻れる段階に着手し始めたところだ。それは実際には非常にエキサイティングだ」「我々が理解し始めている段階に入った今、工場にはたくさんの幸せな人々がいる」「ポイントを獲得し、チャンピオンシップで戦う必要があるが、大きな問題は、来年に何をしたいのかを学び、車をフロントに戻すことだ」ルイス・ハミルトンとチームメイトのジョージ・ラッセルは、先週末のF1フランスGPでメルセデスF1に今シーズン初のダブル表彰台の結果をもたらした。シャルル・ルクレールの早期のリタイアとカルロス・サインツJr.のグリッド最後列のスタートを考えると、結果は幾分偶然だったが、それれもチームにとって有望なパフォーマンスだった。両方の車は上位争いを展開し、チャンスを利用して、ジョージ・ラッセルはレッドブルのセルジオ・ペレスを終了間際で追い越して3位を獲得した。ルイス・ハミルトンは、ポール・リカールで2位でフィニッシュした後、「今年の初めは、常に悪化する可能性があるため、悲惨ではなかったが、ドライバーの観点からすると、この車を理解するのは非常に混乱していた」と語った。「僕たちは非常に多くの異なることを試しているし、前進しようとしているけど、特にリアエンドに関してマシンを信頼できていない。そして、それは本当に僕たちを少し妨げている」「僕たちはもう少し車を理解し始めている位置にいるし、より多くの一貫性を手に入れた。それは僕たちにはるかに楽しいドライブを与えた」「これらの分野のいくつかではまだパフォーマンスが不足しているけど、徐々にそこに到達している」「しかし、それは小さなチップのようなものであり、常にそれを削っている。残念ながら、現時点では大きな飛躍を遂げることはできていないけど、ことによれば、ある段階で大きな飛躍が起こるかもしれない」