メルセデスF1は、F3ドライバーのフレデリック・ベスティと育成ドライバー契約を結ぶと報じられている。デンマーク出身のフレデリック・ベスティは、2019年にプレマからフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権に参戦してチャンピオンを獲得。2020年にFIA-F3にステップアップした。
フレデリック・ベスティは、FIA-F3でもレッドブル・リンク、モンツァ、ムジェロの3レースで優勝するなど、引き続き印象的なパフォーマンスを見せ、ランキング4位でシーズンを終えた。Ekstra Bladet は、フレデリック・ベスティのパフォーマンスに目を付けたメルセデスがF1が育成ドライバー契約を結ぶ準備を進めていると報道。彼のマネージャーを務めるドルテ・リス・マドセンは、メルセデスF1が数か月間にわたって交渉をしており、契約は締結に近づいていると報じた。フレデリック・ベスティが、ジュニアドライバーとして契約した場合、ジョージ・ラッセルとエステバン・オコンに加わることになるが、メルセデスは、レッドブルやフェラーリほど若手の育成には力を入れていない。2019年、メルセデスF1はエステバン・オコンを昇格させずにバルテリ・ボッタスを起用することを決定し、その結果、オコンはシートを喪失した。また、2021年もジョージ・ラッセルではなく、バルテリ・ボッタスの続投したことで同社の育成プログラムは批判されている。だが、メルセデスF1のトト・ヴォルフは「メルセデスに理由もなくジュニアプログラムがあるわけではない」と Sky Sports に反論。「レッドブルやフェラーリと同じように、全体的な目標はドライバーをメインシートに導くことだ」「だが、もちろん、それにはタイミングも重要だ。F1ではチームごとに2つのシートがあり、メルセデスではルイスが必要なことをこなしており、バルテリもそのレベルにいる。過去数年間でチャンピオンシップを獲得するために彼らは素晴らしいペアリングだった」ジョージ・ラッセルが、メルセデスF1に加わるのは時間の問題だと考えられており、フレデリック・ベスティは2020年にウィリアムズで彼の後任を務めることが計画されているかもしれない。