メルセデスのF1エンジン責任者を務めるアンディ・コーウェイルは、今年のホンダF1の改善を称賛。開発スピードと言う点ではホンダのF1エンジンはフェラーリをはるかに上回ったと考えている。今年、メルセデスは前人未到のダブルタイトル6連覇を達成したが、後半戦はフェラーリとレッドブル・ホンダとの激しい戦いに直面することになった。
F1は2021年から新しいレギュレーションが導入されるが、エンジンに関しては実質的に同じままだ。それは残念なことからと質問されたアンディ・コーウェルは、自分の仕事に関してはあまりエキサイティングではないと認めるが、F1ファンにとってはそうではないと語る。「4メーカーが一歩ずつ近づいているのは良いことだ。それは今年ホンダが最も改善したということであり、開発スピードに関してはフェラーリをはるかに上回っている。2026年に新しいルールが導入されるまで同じルールで良い戦いをしよう」とアンディ・コーウェルはコメント。ホンダF1は、レッドブルとのパートナーシップのおかげで、グリッドで最も遅いエンジンから2020年にF1ワールドチャンピオン候補にまで道を切り開いた。メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、メルセデスにとって2020年のタイトル争いはフェラーリだけではなく、レッドブル・ホンダも脅威になると考えている。「フェラーリだけを警戒していればいいわけではない。レッドブル・ホンダもかなり強いチームだ」とジェームス・アリソンは語る。「彼らと戦うチャンスを得たければ、今日から2020年のメルボルンまでの間に我々のマシンをはりかに速くしなければならないのは明らかだ」アンディ・コーウェルもその意見に同意。レッドブル・ホンダの改善にはマックス・フェルスタッペンの存在も大きいと考えている。「ホンダもフェラーリも印象的だと思う。彼らにもどちらも参加するだけでなく、勝つことを願っているオーナーがいる。さらにレッドブルはチャンピオンシップに値するマシンを作ることができるし、マックス・フェルスタッペンも素晴らしい。かなりスキルのあるドライバーだ」