マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、F1チームへの予算キャップのコンセプトに賛成だと語る。予算キャップは、2010年に新たなF1チームを引きつけるための措置の一部として、当時のFIA会長マックス・モズレーが提唱。だが、最終的に導入されることはなかった。
その後、予算キャップ案は行ったり来たりしているが、ロン・デニス政権下のマクラーレンは、それが必要なのかどうか、管理することができるかどうかに疑念を抱いていた。だが、ザク・ブラウンは、F1に予算キャップを導入するというアイデアによりオープンな考えを持っている。「私は、1位から最下位までの経済スプレッドをリバランシングする予算キャップを導入への大きな支持者だ」とザク・ブラウンは Autosport にコメント。「マクラーレンやウィリアムズ、フェラーリのようなチームは、他のいくつかよりも多くのものを提供しており、我々はそれらの報いを受ける必要があると私は思う。だが、毎年マノーのようなチームがいることは、我々全員にとって不健全だろう」「ロータスは1ドルで売られた。フットボールやバスケットのチームが1ドルで売られたなど聞いたことがない。彼らは優れたビジネスをしているからだ」「我々は出費を減らし、資金のバランスを取る必要がある。そして、全員がお金を儲けていなければならない」ザク・ブラウンの重要な任務のひとつは、2008年にボーダフォンが撤退して以降、不在となっているタイトルスポンサーを獲得することだ。ザク・ブラウンは、F1のコストにより、大手スポンサーの特性とレベルは変化したと認める。「1年前、ロンが『もはやタイトルスポンサーなんてものはない』とコメントしているのを聞いた。彼が意味していたのは、レース広告への支払いを半分にすることに慣れていたタイトルスポンサーだ」「コストが段階的に上昇したことで、スポンサーが請求書の半分を支払うことはないだろう。1憶15000万ポンド(約216億円)のタイトルスポンサーはいない」「タイトルスポンサーはいるが、F1の価値に対しては制限がある。起こったことは、我々のコストベースが価値を追い越してしまったということだ。我々はとにかくあまりに多くのお金を使っている」
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