マーカス・エリクソンが、2019年のインディカー・シリーズにシュミット・ピーターソン・モータースポーツ(SPM)からフル参戦することが発表された。今季ザウバーのF1ドライバーを務めるマーカス・エリクソン(28歳)だが、来月のF1アブダビGPをもって一旦F1グリッドを離れることが決定している。
ザウバーは、2019年のFドライバーとしてキミ・ライコネンの加入と、フェラーリに移籍するシャルル・ルクレールの後任としてアントニオ・ジョヴィナッツィを起用することを決定。マーカス・エリクソンはサードドライバーとしてチームに残る。ザウバーが2019年のドライバーランナップを確定した時点から、マーカス・エリクソンはF1での役割と並行して他のレースシリーズにフル参戦したいと述べていたが、新たな戦いの場はインディカーに決定した。10月30日(火)、SPMは、2019年のジェームズ・ヒンチクリフのチームメイトとしてマーカス・エリクソンが7号車をドライブすることを発表した。「2019年シーズンのシュミット・ピーターソン・モータースポーツ、そして、インディカーのドライバーの一人に選ばれたことを大変光栄に思う」とマーカス・エリクソンはコメント。「F1で5年間を過ごした後、自分と自分のキャリアにとってパーフェクトなステップだと感じている。SPM、そして、チームのすべての人々と仕事を開始するのが待ち切れない。たくさん良い話を聞いている」「彼らは何年にもわたり大きな成功を収めてきた。その道を歩み続け、改善していくために懸命に仕事をしていくのを楽しみにしている」「インディカーでレースをするのは素晴らしいことだと感じているし、今後、その一員になることに本当に興奮している」「新しいトラックやオーバルのレースなどを含めて学ばなければならないことがたくさんある。簡単ではないことはわかっているけど、とても楽しみにしているチャレンジだし、開始するのが待ち切れない」SPMは、ロバート・ウィッケンズがポコノの決勝で大クラッシュを喫して重傷を負うまで、ジェームス・ヒンチクリフとウィッケンズを起用していた。チームオーナーのサム・シュミットとリック・ピーターソンは、6号車のエントリーはロバート・ウィッケンズが“彼が望んだときに復帰できる”ようにリザーブしておくことを約束しており、2019年は5号車をジェームス・ヒンチクリフ、そして、マーカス・エリクソンは7号車のSPMダラーラ・ホンダを走らせることになる。サム・シュミットは、自分とピーターソンは“インディカーにマーカスを迎え入れることに興奮している”と語る。「彼はモータースポーツのトップレベルで豊富な経験を有しており、我々は彼が2018年に本格的に始まった我々の開発プログラムに貢献できると確信している」とサム・シュミットは堅田。「インディカーのスケジュールにあるサーキット、とりわけオーバルは彼にとって完全に新しいものになるが、我々は、彼の仕事倫理による一緒に学びたいというね熱意に多くの自信を持っており、信頼を寄せている」「我々は彼とジェームがお互いにプッシュし合い、勝利を争うためにうまくフィットすると考えている」スウェーデン出身のマーカス・エリクソンは、2007年に英国フォーミュラBMWでタイトルを獲得。2009年には全日本F3選手権でチャンピオンになり、その後は英国F3、GP2アジア、GP2を経て、2014年にケータハムでF1デビュー。2015年にザウバーに移籍し、今年でチームとの4年目を迎えていた。これまでF1で通算95戦を戦い、ベストフィニッシュは2015年のオーストラリアGPの8位。先週末のメキシコGPでは9位フィニッシュを達成している。