マクラーレンのリザーブドライバーを務めるランド・ノリスは、今年のフォーミュラ2でタイトルを獲得して、マクラーレンの2019年以降のドライバー計画に“頭痛の種”を与えられたら嬉しいと語る。今年フォーミュラ2に初参戦するランド・ノリス(18歳)は、今月初めのバーレーンでの開幕戦のレース1で優勝。レース2でも4位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権のトップに立っている。
仮にフォーミュラ2でタイトルを獲得した場合、翌年には同シリーズには参戦できなくなる。現在、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンを起用するマクラーレンにとっては、将来のスター候補が流出する危険性もはらんでいる。フォーミュラ2でタイトルを獲って、マクラーレンの今後のドライバー計画を悩ませたいかと質問されたランド・ノリスは「もちろん、頭痛の種に慣れたら嬉しいね!」とコメント。「僕にとって良いことだし、少なくとも彼らは僕がどのポジションに置くことができるかについて考えている」「現時点で彼らはフェルナンドとストフェルにとても満足していると思う。彼らは今、多くの開発を進めているところだし、経験が多いドライバーの方が助けになる」「僕が飛び込んだ場合、F1に少し慣れなければならないので、発展率としては少し速くなるだろう。それが今の彼らがいるポジションだと思うし、彼らはそれなりに満足している」ランド・ノリスは、2015年にF4でシングルシーターデビューして以降、毎年ステップアップを果たしてきたが、フォーミュラ2でタイトルを獲得してもF1でシートを獲得できなかった場合、2019年は次にステップアップを果たせない最初の年となる。「F2で勝ったらもう1年は走れないし。毎年、僕は次のカテゴリーにステップアップしてきたけど、ステップアップする機会を得られない初めての1年になるだろう」「でも、今はそんあことを考える必要はないと思っている。とにかく自分がやらなければならない仕事に集中して、フォームラ2で勝つ必要がある。心配するのはシーズン後半になってからだ」ランド・ノリスは、現在のマクラーレンでドライバーを務めるストフェル・バンドーンと似た立場にあるかもしれない。ストフェル・バンドーンは2015年にGP2でタイトルを獲得したが、翌年にF1シートを確保できず、日本でスーパーフォーミュラに参戦している。