小林可夢偉が、今シーズン初ポイントを獲得したトルコGPの週末を振り返った。「ようやくポイントを獲れました。欲を言えばもうちょっと獲りたかったけれど、これまでの成績を考えれば充分だと思います」と小林可夢偉はコメント。10位でフィニッシュした小林可夢偉だが、チェッカーフラッグを受けたときは11位だと思っていたという。
「実は、チェッカーフラッグを受けたとき、僕は11位やと思ってたんです。ブエミが周回遅れと知らなかったから。そうしたらフランチェスコが『ポイントと獲ったぞ』と言ってきて、え、獲ったんやと思って(笑)」「正直、最後の10周はもうタイヤが限界で、右フロントタイヤから白いベルトが見えていたんです。これはやばいと、気が気じゃなかった。なんとかチェッカーまで持たせなあかんと思ってたから、とにかくタイヤに負担をかけないように、ブレーキングを早めに終わらせるとか、ダウンシフトして無理やりクルマの向きを変えて曲がるとか、走り方を変えて僕としてはもうサバイバルでした」「スタートは路面が汚れている列からだったけど、それほど悪くはなかったです。まあ1周目は同じポジションで帰ってこれたからオッケーかなと。スタートでスーティルに前に出られましたけど、そのあと抜いたらまた抜かれてと、とにかく序盤はまず前の集団に離されへんようにして、ピットインのタイミングでポジションを上げようと思ってました」「10周目にピットインをしてタイヤを履き替えているときに、右フロントタイヤのホイールナットが落ちてちょっと時間がかかった。そうしたら後ろからバリチェロも入ってきたので、3秒ほどロスしてしまった。本来あのタイミングならペトロフの前でコースに戻っていたはずですから、そうすればもうちょっと前のポジションで走っていたと思いますけれども、しょうがなかったと思います」10位でレースを終えた可夢偉だが、レース終盤はもうタイヤがギリギリの状態だったと語る。「そのあとプライムのペースもタイヤがたれるまでは悪くはなかったんです。ただ、残り10周ぐらいからタイヤがそういう状況になって、だからスーティルに抜かれたときもどうしようもなかった。でも、ブエミだけは抜かれたらあかんとおもって抵抗したんですけどね。もし周回遅れやと知っていたら、あんなに無理はせんかったのに(苦笑)。チームにはもっとポジションを教えてと話しておきました」「レースが終わってから、エンジニアたちとパルクフェルメにある自分のクルマを見に行ったんですよ。ほんまにタイヤはめっちゃギリギリの状態でしたね。自分で言うのもなんですけど、ようこれで走れたなあと思います。僕たちの車はダウンフォースが少ない分、タイヤに負担をかけてしまう。僕ももっと最初は抑えたらよかったかもしれないけど、そうすると戦えなかったかもしれないし、そのあたりは僕もチームもまだ学んでいるところです。ただ、もうちょっと幅をもたせられるクルマにしていくのがこれからの課題ですね」「とにかくこれまで何レースか入賞圏内を走っていたけど、ちゃんと最後まで走ればポイントを獲れることもわかった。今回初めて2台揃って完走できたし、チームにとってはいい自信になります」
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