F1日本のGPの2020年の開催について海外メディアは疑問の目を向けている。10月11日とカレンダーの後半に位置していたF1日本GPは安全だと考えられていたが、日本の新型コロナウイルスの感染状況は改善しておらず、ここ数か月に予定されていたテストはほぼキャンセルされている。
そのような状況の中、鈴鹿サーキットは、2020年のF1日本GPのチケット販売を期限を定めず“延期”することを発表。「今後チケットの販売内容に変更が生じる場合は、決定次第ご案内いたします」とし、予定していた4つの仮設席の販売を中止することを発表した。鈴鹿サーキットは4月10日から少なくとも5月10日まで閉鎖されている。F1は無観客レースでシーズンを再開することを目指しているが、鈴鹿サーキットは鈴鹿8耐が“無観客レース”となった場合は“興行にはあたらない”との見解を示している。日本では7月24日から8月9日の日程で開催される予定だったが翌年へと延期。プロ野球やJリーグといった主要スポーツも再開の目途が立っていない。一方、11月15日に予定されているブラジルGPについて、自動車連盟のCBA(Confederacao Brasileira de Automobilismo)は2020年にレースを開催するかどうかを決定する権限を州と地方連邦に与えている。「仕事の再開は、州および地方自治体の規定、ならびに厚生省の指示に厳密に従う必要がある」とCBA会長は語った。ブラジルのジェイル・ボルソナロ大統領は、世界中のいくつかのロックダウンは“ヒステリー”によるものであると述べている。F1が世界選手権として成立するには、8戦以上のレースと“3つ以上の異なる大陸を開催場所としなければならない”と定められている。