ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、F1カナダGPの決勝でチームメイトのダニエル・リカルドの後ろに留まるようチームオーダーを発令されたニコ・ヒュルケンベルグが“腹を立てている”と認める。ニコ・ヒュルケンベルグは、ダニエル・リカルドの8周後にタイヤ交換を実施。チームメイトがマックス・フェルスタッペンに抜かれた際、フレッシュなタイヤで6位の座を奪う絶好のチャンスだと考えた。
しかし、ルノーF1チームは順位をホールド。ニコ・ヒュルケンベルグはダニエル・リカルドからコンマ4秒差の7位でレースをフィニッシュした。シリル・アビテブールは、ニコ・ヒュルケンベルグがチームオーダーに納得していないことを明かした。「ダニエルは、ニコよりも少し古いタイヤを使用していた。また、彼は数台の速いクルマに挑戦していた。彼のタイヤがそれほど良い形状ではなかったのは明らかだ」「おそらくニコには彼を追い越すペースをあった。率直に言って我々は『その結果が必要なんだ』と伝えた。「そのようなことをするのは好きではないし、チームのスタイルではない。あまり頻繁にするつもりのないことだ」「チームが戦いに戻ることを確実にしたかったし、ドライバーたちも来週以降は彼ら自身の戦いに戻るだろう。だが、今週末はまだ4位のマクラーレンにできる限り近づくことが重要だった」「彼は少し怒っている。そして、私はなぜ彼が怒っているのかを理解している」今季初のダブル入賞を果たしたルノーは、コンストラクターズ選手権で4位のマクラーレンに2ポイント差の5位に順位を上げた。