ホンダF1は、ヘルムート・マルコとフランツ・トストから“大きな称賛”を感じており、2022年のF1エンジンに対するレッドブルからの要求を受け入れる義務があると語る。ホンダは、2021年シーズン限りでF1を撤退。レッドブルは、ホンダF1の知的財産権を引き継ぎ、レッドブル・レーシングおよびスクーデリア・アルファタウリのエンジン開発を継続するためにレッドブル・パワー・トレインズを設立した。
しかし、2022年シーズンはレッドブル・パワートレインズにとっては移行年となり、レッドブルF1からの要請によってホンダはHRD-SakuraからF1パワーユニットの供給を続ける。ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は、レッドブルF1から要請が来た際、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコ、そして、アルファタウリF1のチーム代表であるフランツ・トストに“大きな称賛”を感じたと BBC Sport 語った。「彼らはホンダを信じてくれたので、我々は彼らに何かを返さなければなりません」と山本雅史は語った。「今年の12月31日にF1プロジェクトは終了します。しかし、レッドブルとアルファタウリから競争力をつけたいという要望があり、協力してほしいとのことでした」「したがって、我々は現在、彼らが競争力を維持できるようにするために、彼らと協力する方法について話し合っています」ホンダは、カーボンニュートラルプロジェクトに集中するためにF1エンジニアを切り替える予定だが、メルセデスとレッドブルとの間でタイトル争いが続いているため、移行を効果的に実行する時間がないため、2022年までF1での作業を続ける人もいる。「今年はチャンピオンシップのために戦っているので、移行したり、チームに知識を与えたりする時間があまりありません。時間的にも今年より来年にそれを行う方が合理的で」と山本雅史は説明しました。「エンジニアのほとんどは、カーボンニュートラルのための次のプロジェクトに移されます。ですから、来年にどれだけのヒューマンリソースを活用できるかを考えているところで、来年はレッドブルをサポートするために可能な限り活用していきます」山本雅史によると、ホンダF1のエンジニアは「失敗と成功から多くの経験を積んだ」とのことで、この新しい知識によって、もともと翌年に展開される予定だったレッドブルの2021年型F1エンジンの前倒しに生かされたという。「2年前のレッドブルでは、パワーユニットをシャシーに取り付けただけです」とホンダF1のテクニカルディレクターの田辺豊治は語った。「彼らが要求するすべてを作ることはできませんが、シャシ^とパワーユニットの統合は良い改善をもたらしました」「ホンダ側でも、パフォーマンス面で優れた改善を行いました。内燃エンジンと電気性能の両方を改善しました」2021年のホンダF1の特定のエリアの改善はすぐに効果を発揮し、デプロイメントがより長く利用できるようになった。これにより、ホンダのF1エンジンは全体的なパフォーマンスの点でメルセデスにはるかに近づいた。「これまでは、ストレートの終わりにホンダがスピードを落とすのをいつも目にしてきました」と田辺豊治は説明した。「それがラップタイムとオーバーテイク状況の不足となっていました。そこがPUの弱点だったので、これを他の競合他社にもっと近づけようと試みました」