ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、6日間にわたって行われた2020年のF1プレシーズンテストを振り返った。スペイン・バルセロナで行われていたプレシーズンテストは2月28日(金)に最終日を迎え、レッドブル・ホンダはトップから0.073秒差の2番手タイムでテストを締めくくった。
午前のセッションを担当したアレクサンダー・アルボンは、序盤で空力テストを行った後、ピレリタイヤの真ん中のコンパウンドにあたるC3で、全ドライバー中唯一ベストラップを記録した。アルボンは59周を走行し、マックス・フェルスタッペンへバトンタッチ。午後のセッションでは、よりパフォーマンス確認に注力して走行した。2番目のコンパウンドとなるC4タイヤで1分16秒269のベストタイムをマークしたマックス・フェルスタッペンは、一番柔らかいC5タイヤのバルテリ・ボッタス(メルセデス)と0.1秒差以内につけ、レッドブル・ホンダにとっては上々の結果でテストを終えた。アルファタウリ・ホンダも、午前・午後ともに担当したダニール・クビアトが160周と多くの周回数を走行。有益なロングランをこなすと同時に、C4タイヤでは燃料搭載を少なくしての走行も行い、1分16秒914をマークした。6日間の過密なテスト期間を終えましたが、HRD Sakuraとミルトン・キーンズでは、さらなる調整が行われます。開幕戦オーストラリアGPの決勝は、3月15日です。「例年よりも短い日程で行われた6日間のオフシーズンテストが今日で終了しました」と田辺豊治はコメント。「両チームともに大きな問題は発生せず、貴重な走行時間を無駄にすることなく、多くの周回を重ねることができました。アストンマーティン・レッドブル・レーシングと780周、スクーデリア・アルファタウリとは769周、ホンダとして合計で1,549周・7,211㎞を走行し、数々の確認テストを行いました。多くのデータを得られ、とてもポジティブなテストになったと感じています」「6日間を通して比較的安定した天候ではあったものの、午前・午後での路面温度変化や風向きその強さなどが、F1の車には大きな影響を与えます。それに加えて各チームが異なるプログラムで走行をしているので、この段階で各チームの相対的な実力を語ることは時期尚早ですが、シーズン開始に向けていい準備ができたと考えています」「ここからテストで使用したパーツの確認を進めたり、エンジニアたちがデータの分析を進め、最後の最後まで改善に向けた努力を続けていくことになります。あと16日でオーストラリアGPが始まります。いい戦いができるよう、万全の準備を整えて挑みます」 F1バルセロナテスト2 結果・タイム(最終日)PosDriverTeamTimeGapTyreLaps1バルテリ・ボッタスメルセデス1分16秒196 C5792マックス・フェルスタッペンレッドブル1分17秒269+ 0.073C4453ダニエル・リカルドルノー1分16秒276+ 0.080C5654シャルル・ルクレールフェラーリ1分16秒360+ 0.164C51815ルイス・ハミルトンメルセデス1分16秒410+ 0.214C5906エステバン・オコンルノー1分16秒433+ 2.237C5737セルジオ・ペレスレーシングポイント1分16秒634+ 0.438C51538カルロス・サインツマクラーレン1分16秒820+ 0.624C41619ジョージ・ラッセルウィリアムズ1分16秒871+ 0.675C514410ダニール・クビアトアルファタウリ1分16秒914+ 0.718C415611ロマン・グロージャンハース1分17秒037+ 0.841C48612キミ・ライコネンアルファロメオ1分17秒415+ 1.219C511513ケビン・マグヌッセンハース1分17秒496+ 1.299C42714アレクサンダー・アルボンレッドブル1分17秒803+ 1.607C359
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