メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ホンダのF1エンジンが競争力をつけていることはF1にとって良いことであり、パワーユニットサプライヤーとしてのメルセデスにとってもポジティブな刺激になっていると語る。F1にV6ターボハイブリッドが導入された以降、メルセデスは圧倒的な強さを見せてきたが、最近のシーズンではフェラーリやレッドブル・ホンダとの激しい競争に直面している。
今年、フェラーリは冬の間に従来のマシン開発哲学を変更し、直線スピードにおいてメルセデスに対して大幅な優位性を誇っている。また、ルノーからホンダにF1エンジンを変更したレッドブルは、今年2勝を挙げる著しい進歩を遂げている。「レッドブルのシャシーは常に最高のものだったが、今でもそれは変わらない。それにホンダは昨年から今年にかけて大幅な進歩を遂げており、評価を高めている」とトト・ヴォルフはコメント。「強いホンダはF1にとって良いことであり、競争のためにも良いことだ。F1でそれを見ることができてうれしく思っている。最終的に競争力のあるパワーユニットサプライヤーが4社いることは総合的に考えて我々全員にとってプラスとなる」「また、それはある意味で我々が自分自身を改革しなければならないことを示しており、私はそれを本当にポジティブな挑戦と見なしている」F1ハンガリーGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンにポールポジションを奪われたバルテリ・ボッタスは、ホンダのF1エンジンの最近の進歩は、メルセデスにとってより懸命に仕事をして、パワーに関連したさらなる開発ゲインを見出すためのモチベーションになっていると語っていた。バルテリ・ボッタスの意見に合意するかと質問されたトト・ヴォルフは「彼は本当に正しいことを言っていると思う」とコメント。「我々は成功を収めてきた。今はさらにやるべきことが大きくなっていると感じている。他チームは追いついている。レベルを維持して、ベンチマークを設定するよりも追いつくことの方が簡単だ。誰もコンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権を6連覇できていないのはそれが理由だ。簡単なことではないからだ」「我々全員がそれを知っていると思うが、我々は前に留まるためにより強く、よりスマートにプッシュしなければならない」
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