F1は、ドライバーが異なるカラーリングのヘルメットを使用することを禁止するルールを再検討する可能性がある。F1ロシアGPでは、地元のドライバーであるトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトがスペシャルヘルメットを着用することを許可されず論争となった。FIAは、ダニール・クビアトがイタリアGPですでに“一回限り”のスペシャルヘルメットを着用していたとして使用を禁じた。
だが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはほぼすべてのレースでヘルメットのデザインを微調整することでルールを回避している。また、マックス・フェルスタッペンは、オーストリアGPで黄色、ベルギーGPでオレンジのヘルメットを着用していた。F1レースディレクターのマイケル・マシは、FIAがダニール・クビアトだけ2回目のスペシャルカラーリングの使用を禁止することを“選んだ”理由についての質問に対して「選んだというのは間違った言葉遣いだ」とコメント。「我々は新しいヘルメットがメインバージョンと実質的に類似していると考えられるかどうかを尋ねられた。それがレギュレーションであり、我々たちの答えはノーでだった」マイケル・マシは、今後ルールが再び見直されるかどうかわからないと言い、すべてのチームとドライバーがカラーリングの変更を行う前にFIAと相談しているわけではないと認めた。今年マックス・フェルスタッペンが実質的に異なる3つのヘルメットを着用したことについてさらに追及されたマイケル・マシは「正直に言うと、コメントする前にもう一度確認する必要がある」と言い訳した。ルノーのダニエル・リカルドは、ダニール・クビアトにすでにペナルティが確定しているのだから強引にでもヘルメットを着用するよう勧めていたと語る。「セブ(ベッテル)はレース毎に新しいものを着用しているのに誰も言おうとしないよね」とダニエル・リカルドは冗談交じりにコメント。「かなり馬鹿げている。彼らはルールを導入した。最初の1年間は厳しいと思ったけど、それについて他のことを聞いたことはない。ダニーにそれを着用するように勧めました。他に何か起こる可能性があるか?とね」