元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、現在のF1エンジンのサウンドを嘆いた。現在、ほぼ無音のフォーミュラEに参戦しているニック・ハイドフェルドだが、大きなエンジンノイズはF1のパッケージの一部ではならないと述べた。「F1時代を考えるとき、まだ20,000rpmであの轟音のエンジンが聞こえてくる。鳥肌が立つくらいラウドなね」とニック・ハイドフェルドはコメント。
「あのサウンドはF1にとって重要だ。シリーズのDNAの一部だし、もうあのようなサウンドではないのは残念だ。今はツーリングカーの方がラウドでさえある」ニック・ハイドフェルドは、F1とフォーミュラEには違った側面があり、サウンドを比較することはできないと述べた。「フォーミュラEは900kg未満だし、予選では300馬力、レースでは180馬力くらいだ。加速、コーナリングフォース、ブレーキ、そのどれもF1と比較することはできない」フォーミュラEはドライバーのスキルで戦えるとニック・ハイドフェルドは主張する。「もちろん、F1にはトップドライバーがたくさんいるけど、十分なお金をもたらすことだけでそこにいるドライバーもいる。僕たちはそうではない。フォーミュラEでは、ドライバーは運転がうまいのでそこにいる」10年以上のF1キャリアを振り返り、ニック・ハイドフェルドは1998年にタイトルを獲得したマクラーレンが好きなクルマだと述べた。「僕はテストドライバーだった。クルマは衝撃的だったね」とニック・ハイドフェルドは述べた。「素晴らしくバランスがとれたクルマだったし、かなりパワーがあった。すでにマシンと一体になっていると感じだ」ニック・ハイドフェルドの才能は疑うよりがないが、180戦で13回表彰台に上ったにも関わらず、優勝を成し遂げることはなかった。ニック・ハイドフェルドは、F1キャリアを振り返って、悔いが残っていると認める。「そうだね。特に終わった直後は僕にとってかなり厳しかった」「2011年シーズン中盤にロータスを去った。キャリアが終わる最後のレースがやってくるとは思ってなかったし、準備もできていなかった」「厳しかったし、乗り越えるのに時間がかかった。でも、その結果、僕はより強くなったと思う」