ルイス・ハミルトンはF1モナコGPの予選で2度も脱落するのではないかと心配していたと語る。Q1とQ2でドロップゾーンに落ちてしまったハミルトンだが、最後の力を振り絞って2度セッションを救い出した。最終的に6番グリッドを獲得した。
ハミルトンはセッション終了後、「遅れを取ろうとしたわけではなく、結果的にそうなってしまっただけだ」と語った。グリップの低いモナコ・サーキットでは、タイヤを必要な温度まで上げるのが難しく、ハミルトンは2度も脱落しそうになった。「ミドルセクターはこれまでのところ週末を通して負け続けているところだ」とハミルトンは説明した。「だから予選ではそれを切り替えて、第1セクターと最終セクターをより難しくするように変更した。同時にふたつのことをやるのは無理だ」「でも、セッション中はタイヤの温度を高めるのに苦労したし、何とか引き出すことができたのはいつも最後の最後のラップだった。生きた心地がしなかった。でも、黄旗が出るかもしれないし、赤旗が出るかもしれないし、誰にもわからない。なんとかやり遂げることができたし、ラップを得られたことに感謝している」ハミルトンは、チームメイトのジョージ・ラッセルが完全に進めなかったセットアップの変更も行ったと明かした。「週末を通していろいろ試していたけど、それには不確実性があるように感じた」とハミルトンは語った。「もう1台の車では途中で戻したけど、僕の車では最後まで進めた。『いや、外してくれ』って感じだったけどね。でも、彼らは『いやいや、そのままでいい、そのままでいく』と言った。僕は『間違いない』って感じだったんだけどね」「だから、『もし僕が間違っているなら、そのときは手を上げる』と言った。そうであろうとなかろうと、最終的には問題なかったとは思うけれど、おそらく1周は少し悪かったと思う。でもレースではもっと良くなると思うし、大丈夫だろう」シャルル・ルクレールがランド・ノリスを妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受けたことで、ハミルトンはもう1つグリッドが上がる。「得られるものは何でも受け取るよ」とハミルトンは語った。「考えてみれば、僕たちは今、他の人に頼らざるを得ない状況にある。だから、チェコがウォールに突っ込んだときは『ありがとう!』って感じだった」また、ハミルトンは、アルピーヌとアストンマーティンがレッドブルのライバルになりうる存在として現れたことを喜んでいるという。「オコンはどこからともなく出てきた」とハミルトンは語る。「彼は明らかに素晴らしいラップをした」「僕はフェルナンド(アロンソ)が最後にポールを獲得することを望んでいた。『ああ、これは彼にとって素晴らしいかもしれない』とね。でも、あのレッドブルは速すぎた」「でも、あのアストンがあのレッドブルとほとんど肩を並べるようになったんだから、驚異的な仕事だ。だから、アストンのことは本当にうれしいし、僕たちもすぐにそこに行けることを願っている」