ルイス・ハミルトンは、F1ワールドチャンピオン獲得にむけて多忙であることを理由にハリウッドスターになるという野望をお預けにしなければならなかったと明かした。次戦アメリカGPで通算6度目のF1ワールドチャンピオンを獲得する可能性のあるルイス・ハミルトンは、時間が作れなかったことから2020年公開予定の映画『トップガン マーヴェリック(Top Gun: Maverick)』に出演することを断念せざるを得なかったと明かした。
「僕はトップガンの大ファンなので、続編に出演と思っていた。でも、撮影に参加する時間が取れなかった。チャンスはあったけど、できなかった」とルイス・ハミルトンはコメント。ルイス・ハミルトンは2018年からトミー・ヒルフィガーと一緒にファッションデザイナーの仕事をしており、アーノルド・シュワルツェネッガー主演でビーガンアスリートたちを追ったドキュメンタリー映画『ザ・ゲームチェンジャーズ(The Game Changers)』のエグゼクティブプロデューサーなども務めている。ルイス・ハミルトンは、映画業界に自身のエージェントがいることを明らかにし、ここ数年は役を得るためのオーディションに何度かテープを送ったこともあると語った。「少し前に映画のオーディションを受けたけど、たった1日で役を覚えることができた。パリでファッションショーがあって、確か4つか5つのショーに行く予定だったので、その合間に急いで着替えて、演技のコーチに会いに行った。20分くらいで急いで1つのパートを通しでやって、それからショーに向かい、戻ってきてまた別のパートをやった。その日のうちにロサンゼルスに送るためのビデオを録画しないといけなかった。クールだったよ!」「でも、その役はもらえなかった。大きい役だったんだけどね! でも、たぶん僕には縁のない役だった! カート・ラッセル本人ではないけど、彼のそばで働くカート・ラッセルみたいな人が選ばれていたんだ。それでは僕には回ってこないよね!」ルイス・ハミルトンは、年間のレース数やプレシーズンテスト、スポンサーイベントへの出席に加え、自身の予定も抱えていることからF1キャリアを続けながらの映画出演は非常に困難だと認めた。「どう考えたって今は映画に出ている時間はない。冬を丸ごとつぶしてしまったら休みがなくなってしまう。そこが難しいところだし、悩んでいることだ」「自分の予定用を見れば、隙間なく予定が詰め込まれている。その中で一息つくために休みの日を見つけようとしている。自分がF1でベストでいられるようにね。いいバランスを見つけようとしている」「1年の終わりにはリラックスする時間をじっくり味わいたい。やりたいことはいくらでもある。デザインがやりたいし、音楽もやりたい。でも、そうすると家族と離れて過ごすことになるし、トレーニングなど多くの異なることから離れることになる」「最も重要なこと、そして、究極のゴールから目を離してはいけない。それはこの仕事でベストでいることだ。そうすることで他の全てが可能になるんだからね。僕がここで勝っていなかったら、他のことは全て手応えのないものになってしまう」人生をF1に捧げてきたルイス・ハミルトンは、満足できるレベルの役者になるために必要なトレーニングについても認識している。「僕にいい演技ができるかどうかはわからない。映画に向いているかどうかもわからないけど、挑戦はしてみたい。あまりうまくないと思う人もたくさんいるし・・・どんな技術であれ、難しいことはわかっている。僕だって今の仕事をマスターするために何年もかかったんだからね」「それが何であろうと、1つの技術をマスターするためにはすごくたくさんの時間と努力が必要だ。でも、僕はそれをF1で経験してきたから理解できるし、そのことに感謝している。だから、もしこれから映画に出ようと思うのなら、かなり努力してたくさんのことを学んでいかなければならない。それだけの時間を取れるかどうか・・・僕はファッション方面にもかなりの時間を割くことになるからね」
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