ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄が、2024年F1第1戦バーレーンGP初日のフリー走行を振り返った。記録的な24レースで構成される2024年のF1世界選手権が木曜日に開幕し、土曜日のシーズン開幕戦バーレーンGPに向けてバーレーン・インターナショナル・サーキットでプラクティスが行われた。
先週同じコースで行われたプレシーズンテストでVF-24で441周を走ったハースF1チームのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは、FP1(現地時間14時30分から60分間のセッション)でしっかりと走行距離を稼ぎ、今年最初のグランプリセッションをスタートさせた。両ドライバーはピレリPゼロイエローのミディアムタイヤを2セット装着し、最初のスティントを短く走り、2セット目でレースに集中した距離を走った。マグヌッセンが1分37秒477(19番手)、ヒュルケンベルグが1分37秒38(20番手)のベストラップを記録してチェッカーを受けた。FP2は18:00から照明の下で行われ、全長5.412km、15ターンのサーキットで金曜夕方の予選と土曜日の57周の決勝を想定したコンディションで行われた。ヒュルケンベルグとマグヌッセンは、2セットのレッド・ソフトラバーを使用し、予選を意識した走行プランを立てた。ベースラインでの走行を終え、新しいゴムに交換するためにガレージに戻った後、ヒュルケンベルグは1分30秒884(7番手)、マグヌッセンは1分31秒764(14番手)を記録した。ハイフューエルランでこの日のコース上でのプログラムを締めくくった。ハースF1チームは金曜のFP1とFP2で合計102周を走行。マグヌッセンが52周、ヒュルケンベルグが50周を走った。ニコ・ヒュルケンベルグ「今季初となる木曜日はかなり良かったけど、まだあまり参考にはならない。今朝もロングランとレースペースに集中し、いくつかのことを試した。午後は通常のプログラムに近かった。1周のペースは少し予想外だったかもしれないけど、今は興奮しすぎたり、気負いすぎたりする必要はない。低燃料走行を行わず、もっとポテンシャルを持っている人が何人かいたと思うけど、タイトで見ていて楽しいものになるだろう。予選は昨年同様、非常にタイトな戦いになると予想しているけど、今後もこの状況が続くだろう。だから、小さなミスが大きな影響を与えることになる。どこに入るかはまだわからないけど、明日は持てる力のすべてを注ぎ込むつもりだ」ケビン・マグヌッセン「まずまずの一日だったと思う。他のライバルの燃料搭載量などにはまだ大きな不確定要素があるけれど、僕たちはレース走行に集中していたし、それは実際に良かった。低燃料に関しては、まだ走行をしていないので、まだまだ大きな学習曲線になるだろう。FP2が初めての本格的な低燃料走行だったから、そこで学ぶことがたくさんある。高燃料走行よりもシンプルに思えるし、少なくともタイヤの摩耗という点では正しい方向に進んでいると感じている。レースコンディションでのマシンの本当のペースを知りたいけど、タイヤのデグラデーションは良くなっている」小松礼雄(チーム代表)「FP1では、先週に引き続き、高燃費のロングラン性能の確認に努めた。タイムシートを見ると2番手以下だったのはそのためだが、そんなことは気にせず、テストのときと同じようにプログラムに集中した。FP2の変更につながるいくつかのことを学ぶことができたので満足している。FP2のコンディションはテストとはまったく違っていて、かなり寒かった。両セッションとも風が強く、テストよりも難しかった。FP2では、テスト3日目以来の低燃料走行を行った。今回もベストは出せなかったが、ニコが出したラップはかなり良かった。その後、燃料を多く使った走行を行ったが、まずまずだった。テストを通じて学んだことが今日反映され、より良い場所にいることがわかったが、もう一歩前進しなければならないし、本当にそこに集中している」