アンドレッティのF1参戦が報じられる中、元F1ドライバーのロマン・グロージャンは、アンドレッティ・オートスポーツの施設はいくつかのF1チームの施設よりも優れていると語る。179戦のグランプリに出場して2020年の終わりにF1を離れたロマン・グロージャンは、インディカーに転向し、2シーズン目となる2022年は名門アンドレッティ・オートスポーツに移籍した。
ロマン・グロージャンは2009年の終わりにルノーF1でF1デビューを果たし、2012年にはロータス(現在のアルピーヌ)、そして、ハースとF1で9シーズンを戦った。一方、アンドレティ・オートスポーツは過去10年の間にインディ500を5回制し、4つのインディカータイトルを獲得。また、フォーミュラE、エクストリームE、スーパーカーのプログラムもある。マイケル・アンドレッティは、昨年、ザウバーが運営するアルファロメオのF1エントリーを購入するための交渉が決裂した後、2024年に再びF1チームをその名簿に追加しようとしている。「ニュースになっているけど、物凄いことだよね」とロマン・グロージャンはThe Raceに語った。「アンドレッティを訪れた最初の瞬間から、僕はチームに驚いていた。ファクトリやそこにあるすべてのものにね」「ファクトリーは、僕がF1で見たインフラでいくつかのチームよりも優れている」「マイケルがザウバーの買収を試みたことは知っているけど、他のみんなと同じようにニュースを見ていた。これ以上の詳細はあない」アンドレッティ側は、不特定の“書類”がF1の統治機関であるFIA(国際自動車連盟)に提出されたと主張しているが、FIAはF1への新規参入者を「現在検討する立場にない」と述べている。アンドレッティF1のエントリーの見通しは彼をF1に引き戻すか可能性があるかと質問されたロマン・グロージャンは「今インディカーに集中している。本当に楽しんでいる」と語った。「僕はF1で素晴らしいキャリアを積んだ。10年と10回の表彰台を獲得するとは思ってもみなかった。でも、現時点ではF1は終わったことだと思っている。むしろインディカーに焦点を合わせたい」「たぶん、物事は数年以内に変わるだろう。僕は本当にインディカーに焦点を合わせているし、アメリカに本当によく合っている。別の大陸、別の言語に移動して、とても気分がいいし、とても面白い」アンドレッティが昨年ザウバーを購入するために交渉していたとき、アンドレッティの若いインディカーレースのウィナーであるコルトン・ハータがドライバーの1人としてF1に転向すると信じられていた。2021年にF1移籍にリンクされたインディカードライバーは彼だけではなく、パトリシオ・オワードもマクラーレンのF1テストデビューを果たしている。「F1にリンクされている彼らは常に速く、常に競争力がある」とロマン・グロージャンは説明した。「彼らにとって最大の課題は、F1とインディカーの文化の違いだと思う。彼らの運転能力についてはまったく心配していない。彼らは十分に優れていると思う」「最大の課題となるのは、インディカーとF1の間のカルチャーショックだね」