フォース・インディアのチームオーナーであるビジェイ・マリヤは、キングフィッシャー航空の税金未払いをめぐる刑事裁判で保釈を許可された。F1の観客減への対策を考えるミーティングはいったんキャンセルされたが、“ポピュラリティ・ワーキング・グループ”ではビジェイ・マリヤが主役の一人を演じるのではないかとみられていた。
しかし、31日(木)開かれるはずだったミーティングに参加することになっていたのはフォース・インディア副チーム代表のロバート・ファーンリーだった。 その理由はビジェイ・マリヤが、刑事裁判のために個人的な召喚に応じることを尊重し、母国インドにいたからだ。靴以外は全身ホワイトといういでたちで現れたビジェイ・マリヤは保釈を許可されたとインドの報道陣は伝えている。 所有するキングフィッシャーの経営が行き詰まって苦しい時期を過ごすビジェイ・マルヤは、そのユナイテッド・スピリッツ(United Spirits)の収入に手を着けざるを得ない状況になっている。 また、インドではフォース・インディアの共同オーナーであるサハラのトップも保釈に時間を費やしていた。 現在、インドの実業家であるスブラタ・ロイは、投資家らへの払い戻しがなかった件でデリーのティハール刑務所に収監されている。 スブラタ・ロイは、保釈金が高額になると見積もられており、ニューヨークのプラザ・ホテル(Plaza Hotel)やロンドンのGrosvenor House(グローブナー・ハウス)を含む資産売却の交渉ができるように会議室とインターネット接続を与えられる見込みだという。フォース・インディアのサーキットにおける活動は順調で、現段階でコンストラクターズチャンピオンシップ5位につけている。メルセデスパワーを搭載するフォース・インディアの前には同じエンジンを使用するウィリアムズがいるが、後ろを振り返ればやはりメルセデスユーザーのビッグチームであるマクラーレンがいる。 ビジェイ・マリヤは今週、「過去数か月間、歴史的なビッグチームが我々の後方にいるのを目にするのは極めてクールだった」と述べている。