フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、メルセデスのF1マシンのリアサスペンションは「不正でも違法でもない」と見ているが、彼のチームはあまり注意を払っていないと認める。メルセデス W12のリアサスペンションは、ストレートでマシンが高速状態になるとリアの車高が落ちることがビデオ分析で明らかになり、注目を集めた。
レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、F1アメリカGPの勝利の後、メルセデスのそのシステムが今シーズンの残りのレースで「非常に強力な武器になる可能性がある」と語っている。「それはいくつかのトラックでより大きな影響を与えるだろう」とクリスチャン・ホーナーは語った。「ここ(米国)では効果が減少したが、たとえばジェッダのような場所では、非常に強力になる可能性がある」それでも、クリスチャン・ホーナーは、メルセデスがしていることはレギュレーションの範囲内であると感じたと述べている。「違法だとは思わない」とクリスチャン・ホーナーは語った。「これは歴史的に使用されてきたものだ。過去に彼らによって使用されいたのを見てきた」マッティア・ビノットは、メルセデスF1のシステムについて驚くべきことは何もないことを認め、注目を受けているにも関わらず、合法に見えることに同意した。「正直なところ、私はこの議論にあまり興味がない」とマッティア・ビノットは語った。「実際にそれらをフォローしていない。それについて聞いてはいるがね」「そには不正や違法なことは見られない。つまり、マシンの挙動に驚くことさえない」マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルも、彼のチームがメルセデスのリアサスペンションにあまり注意を払っていないと語る。「正直なところ、昨日、分析が行われたときにSky F1のビデオを見ただけだ」アンドレアス・ザイドルは語った。「しかし、我々はこのトピックにまったくエネルギーを費やしていない。我々は自分自身に集中し、良いレース週末を実行するだけで十分だ」「チームとしてこれを調べたら、1週間後にもう一度話をしよう。実際に背後に何かがあるのか、それとも現在パドックに幽霊が通過しているだけなのかね」