2025年のF1世界選手権にむけたF1ドライバー市場の“シリーシーズン”は例年よりも早くからスタート。グリッドの半分以上が来季の契約がないままシーズンを戦っている。今シーズン開幕前、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが、今シーズン限りでメルセデスを離れてフェラーリに移籍するという衝撃的なニュースが発表され、椅子取りゲームのゴングが鳴らされた。
そして、4月11日(木)には、フェルナンド・アロンソがアストンマーティンF1に2026年まで残留することを発表。新たなファクトリー、技術陣、そして、ホンダのワークスエンジンと今後の飛躍が最も期待されるチームのシートがひとつ埋まったことで、椅子取りゲームはさらに加速した。現時点で契約書に2025年以降の記載があるのは7名のみ。(ほぼ自動更新のランス・ストロールは除く)。“複数年”とはっきりと記載されていないドライバーもおり、そられの契約には間違いなく契約解除条項が盛り込まれているだろう。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は2028年まで契約を結んでいるが、レッドブル内の権力闘争によって退団も噂されている。2025年までとの期限があるのが、ジョージ・ラッセル(メルセデス)とアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)。アルボンはレッドブルのタイ陣営が獲得を狙っているとされている。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は2026年までだ。そして、ドライバーとして最も注目されているのが、カルロス・サインツだ。ルイス・ハミルトンがフェラーリに加入することで現在のチームを追い出されることになったサインツは、現状、最も好調なドライバーのひとりであり、オーストラリアGPでの優勝を含め、出場した3レースですべて表彰台を獲得ている。ミッドフィールドという戦場で同じくらいの活躍を見せている角田裕毅(RB)の去就も注目されている。どれだけ良い走りを見せてもレッドブルからの評価を得られておらず、ホンダドライバーであることから、2026年のアストンマーティン移籍も噂されてはいるものの、2025年についてはRBに残留できるかどうかが重要になる。2026年の新F1レギュレーションでは、ホンダPUを搭載するアストンマーティン、アウディのワークスチームとなるザウバー、そして、自社製PUに切り替えるレッドブル/RBなど、技術体制に変化がみられるが、2025年はその間の空白の一年となり、判断が難しい時期となる。また、サウジアラビアGPでカルロス・サインツの代役を見事に務めあげたフェラーリF1育成のオリバー・ベアマン、昨年、負傷したダニエル・リカルドの代役を務めたリアム・ローソン、メルセデスF1期待のアンドレア・キミ・アントネッリ、長くアルピーヌのリザーブを務めるジャック・ドゥーハンなど、F1昇格を目指すドライバーも列をなしている。チームドライバーレッドブルマックス・フェルスタッペン(2028年までの契約)未定フェラーリシャルル・ルクレール (2025年以降)ルイス・ハミルトン (2025年以降)メルセデスTBCジョージ・ラッセル (2025年)マクラーレンランド・ノリス (2025年以降)オスカー・ピアストリ (2026年)アストンマーチンランス・ストロール (無期限、随時)フェルナンド・アロンソ (2025年以降)アルピーヌ未定未定ウィリアムズアレクアンダー・アルボン (2025年) 未定 RB未定未定ハース未定未定ザウバー未定未定
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