2023年のF1ドライバーラインナップは、まだ6チームに空席があり、現在グリッドにいる5名のドライバーの来季が確定していない。夏休み直前、セバスチャン・ベッテルが今季限りでF1引退を表明し、そのアストンマーティンF1の空席にフェルナンド・アロンソが電撃移籍したことで、突然、2023年の“シリーシーズン”が大きく動いた。
アルピーヌF1チームにできた空席には、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリが指名されたが、ピアストリはそれを拒否。マクラーレンへの移籍が噂されるなかで、ダニエル・リカルドが今季限りでの退団を発表。ピアストリのためのシートが空いた形となった。2023年のドライバーラインナップが確定しているのは、メルセデス、レッドブル、フェラーリ、アストンマーティンのみ。それ以外のチームは1つのシートが未確定となっている。マクラーレンランド・ノリスが2025年まで契約を結んでいる。ダニエル・リカルドが2023年までの契約を1年早く解消。アルピーヌF1チームのオファーを拒否したオスカー・ピアストリがそのシートに収まると考えられている。アルピーヌF1チームエステバン・オコンが2024年まで契約を結んでいる。チームはリザーブドライバーのオスカー・ピアストリを昇格させようとしたが、ピアストリはそれを拒否。ピアストリの契約はF1チームとではなく、アカデミーとの契約であり、拘束力はないと報じられている。訴訟問題に発展したとしても、ドライバー契約の確保ではなく、損害賠償が焦点になると伝えられている。空席には、マクラーレンを退団し、かつて所属していたダニエル・リカルドの復帰が最有力と考えられているが、ハースF1チームと契約を更新できていないミック・シューマッハが、フェラーリとの関係を断ち切って移籍するを狙っているとの見方もある。最も可能性は低いが、アカデミードライバーのジャック・ドゥーハンを昇格させるというオプションもある。アルファタウリピエール・ガスリーが2023年まで契約を結んでいる。角田裕毅が契約をまだ延長していないが、残留は固いと考えられている。チームのパートナーであるホンダのホームレースとなる鈴鹿サーキットでのF1日本GPでの凱旋レースが発表の場になるかもしれない。ウィリアムズアレクサンダー・アルボンが少なくとも2024年まで契約を結んでいる。ニコラス・ラティフィはシートを失う可能性が高く、フォーミュラEドライバーのニック・デ・フリース、アカデミードライバーのローガン・サージェントが候補に挙げられている。また、シートが残った場合、契約を勝ち取れなかったドライバーの最後の争奪戦となる可能性が高い。アルファロメオバルテリ・ボッタスが2024年まで契約を結んでいる。現行ドライバーの周冠宇が残留する可能性もあるが、昨年、複数年契約を結べなかった要因でもあるザウバーの育成ドライバーのテオ・プルシェールの存在がある。ハースF1チームケビン・マグヌッセンが2023年まで契約を結んでいる。現行ドライバーのミック・シューマッハに対するチームの評価は高くなく、同じフェラーリ契約ドライバーのアントニオ・ジョビナッツィをFP1に起用するという決定が波紋を呼んでいる。だが、フェラーリにもはやシートの決定権はないとされ、それがそのままドライバー交代を示唆するのかは不明だ。マクラーレンを退団するダニエル・リカルドも候補に挙がる一方で、ニキータ・マゼピン&ウラルカリという財源を手放すことにあったチームは、資金を持ち込めるF2ドライバーのフェリペ・ドラゴビッチを選択するとの噂もある。メルセデスルイス・ハミルトン(~2023年)ジョージ・ラッセル(少なくとも2023年)フェラーリシャルル・ルクレール(~2024年)カルロス・サインツ(~2024年)レッドブルマックス・フェルスタッペン(~2028年)セルジオ・ペレス(~2024年)アストンマーティンランス・ストロール(~2023年)フェルナンド・アロンソ(~2024年)
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