2019年のF1バルセロナテスト3回目が2月28日(木)に3日目を迎え、フェラーリのシャルル・ルクレールが今季の最速タイムをマークした。シャルル・ルクレールは、午前中にピレリの最も軟らかいC5コンパウンドでここまでのプレシーズンテストの最速タイムとなる1分16秒231をマーク。昨年のスペインGPの予選でルイス・ハミルトンが記録したコースレコードの1分16秒173に0.058秒まで迫った。
ホンダ勢は、トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが118周を走行し、トップから0.651秒差となる1分16秒8882をマーク。対照的にレッドブルのピエール・ガスリーは午後にターン9でコースアウトを喫してバリアに激しくクラッシュ。65周の走行でセッションを終えることになった。1番手:シャルル・ルクレール (フェラーリ)「昨日失った時間を埋め合わせなければならなかったので、今日は見た目ほど楽ではなかった。でも、やり遂げることができいたし、それについては本当にポジティブに感じている。特に今日はオーストラリア前の僕の最終日だったからね。本当にしっかりと作業することができたし、とても満足している。励みになるシーズンのスタートが切れたし、準備は整ったと感じている。今はフェラーリと挑む初めてのグランプリが待ち切れない。SF90は堅実だし、バランスも良く、一貫性もある。初日からそこははっきりと感じられたし、そこから変わってはいない。まだ学ぶべきことは多いけど、今のところは満足している。ラップタイム? もちろん、トップに立てるのは嬉しけど、まったく意味はない。重要なのはラップ毎にマシンと一体になれていることだ」 2番手:アレクサンダー・アルボン (トロロソ・ホンダ)「できるだけ長い時間マシンに乗り、多くの周回をこなすことができたので、ウインターテストにはとても満足している。この冬の開発の成果が本当に分かるのはメルボルンまで待たなくてはならないけど、少なくともこのテストでの成果については満足できるのではないだろう。また今日も100周を越える周回を走ることができましたけど、この結果はチームのハードワークとHondaの信頼性を証明していると思う。テストでは常にできるだけ長い走行距離を稼ぎたいものだけど、それができたのも、マシンに慣れながら多くのことを学べたのも、信頼性がなければできなかったことだ。総合的にマシンの感触はよく、悪い意味での驚きになるような問題もなかった。明日のテスト終了前までにまだいくつかテスト項目は残っているけど、なにが僕たちにとって有効かを多く試せたプレシーズンテストだったと感じている。このマシンにとっての基準となるパフォーマンスを確認することができたと思うので、開幕までの2週間はそれを元に万全に準備していけるはずだ」3番手:ランド・ノリス (マクラーレン)「午前中は順調に進めることができた、過去2日間から少し改善が見られた。午前中にたくさん走り込めたことはマシンをさらに理解することに役立っている。ショートランを走っているときに様々な構成を試したことで、異なるタイヤや燃料量でのマシンの反応についてさらに多くの情報を得ることができた。その後は硬めのタイヤでロングランを走ったし、マシンバランスの改善に役立った。テストが始まった頃よりもオーストラリアに向けて準備を整えることができているしし、特にロングランについてはね。もちろん、まだやるべきことはたくさんあるけど、全体的なベースラインには満足しているし、僕たちがプッシュしていきたい方向性にも満足している。準備は整ったと思う。今後2週間はファクトリーでメルボルンに向けてやるべきすべてのセットアップを整えていく」4番手:ピエール・ガスリー (レッドブル)「今日のテストではさらにパフォーマンス面を重視し、多くのことを学ぶことができた。まだ課題は残っているけど、総合的には満足している。シャシーもエンジンも感触はよく、基本的なマシンのパッケージにはとても期待できるものだと感じている。午後のセッションでは9コーナーでミスをしてしまい、マシンにダメージを負わせてしまった。大きなクラッシュで驚いてはいるけど、大きなケガはなく無事でだ。それよりも、ガレージで作業をしてくれている皆に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。彼らにとって今夜は長い作業となってしまうけど、一番重要なのはマックス(・フェルスタッペン)がマシンに戻れることであり、気持ちを切り替えて明日集中することだ。理想的なテストの終わり方ではなかったけど、この4日間で多くの周回を走れたことはポジティブに捉えていい結果だ。期待できるパフォーマンスを見ることができたので、このマシンのパッケージのよさを最大限に活かし、メルボルンにはベストな状態で挑みたいと思う」5番手:ダニエル・リカルド (ルノー)「午後に良い作業ができた。タイヤコンパウンドを確認するのが今日の目標だった。今はよりパフォーマンスを重視した走行でバランスを見い出す作業に取り組んでいる。予定していたプログラムは完了できたし、これからデータを分析してさらに作業を進めていく。午後がスムーズに進んで満足している。もっといけるはずだ」 6番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)「短めの走行で適切なバランスを見い出す作業に取り組めむことができたし、今日もスムーズなセッションだった。ポジティブな方向に進んでいるし、午前中のまずまずなコンディションで柔らかめのコンパウンドを試せたのは良かった。常にテストではそうだけど、マシンを開発し、初戦に向けて自分たちがベストな位置につけるようにするためにチームと一緒に検討しなければならない大量なデータがある」7番手:ランス・ストロール (レーシングポイント)「今日もマシンでポジティブな一日を過ごせたし、プレシーズンプログラムをいい形で締めくくることができた。今日はかなりマイレージを稼げたし、冬を通して一日で走った距離としては最多だ。今はレースを本当に楽しみにしている。新車について学び続けている。セルジオが担当する明日の最終日もそうだし、ファクトリーに戻ってからもね。メルボルンにベストなパッケージを持ち込みたい。レースが始まったときに僕たちがどの位置にいるかを予想するのは本当に難しい。各々が異なるプログラムに取り組んでいるからね。でも、ポジティブな考えでシーズンをスタートできると思う」8番手:アントニオ・ジョビナッツィ (アルファロメオ・レーシング)「今日は少しチャレンジングだったし、セッション中にい...
全文を読む