F1は、資金を持ち込むペイドライバーよりも実力のあるドライバーがグリッドに参加できるようにFIAが取り組んでいるとF1関係者は口にする。ペイドライバーは常にF1の一部だったが、近年ではチームはシートを確保するために莫大な予算をもたらすドライバーへの依存度が高まっている。2017年にはウィリアムズがカナダの大富豪ローレンス・ストロールを父に持つランス・ストロールをレースドライバーに起用。
また、2018年のチームメイトにはロシアから多額のスポンサーマネーを持ち込むセルゲイ・シロトキンがシートを獲得するとされ、F1界では伝統のチームであるウィリアムズでさえ、二人のペイドライバーを起用せざるを得ない状況に陥っている。しかし、FIA会長ジャン・トッドの息子で、フェリペ・マッサ、ジュール・ビアンキ、パストール・マルドナドのドライバーマネージャーを務め、最近ではシャルル・ルクレールのマネジメントを担当するニコラス・トッドは、FIAがそのような状況を打破し、ドライバーが仕事に専念できるよう取り組んでいると語る。「財政的な支援は必要ではあるが、FIAによって設定されたスーパーライセンスシステムは、必要レベルに達してないドライバーが昇格できないようにしている」とニコラス・トッドは Auto Hebdo にコメント。「数百万ドルつぎ込むことはできるが、必要なライセンスポイントに達するためにはかなりのパフォーマンスを発揮しなければならな」「いくつかのチームが複雑な財政状況に直面してはいたものの、F1のレベルは決して良好ではなかったと考えている。とは言え、F1はペイドライバーのイメージを払拭するために注意しなければならない」「その効果は、最初からカートを始めることさえ弱気になっている家族を含め、全員にとって抑止力となるだろう。F1へのアクセスは引き続き、主に功績に基づいたものでなければならない」2018年のドライバーとしてシャルル・ルクレールと契約したザウバーのチーム代表フレデリック・バスールは、財政状況にも関わらず、F1は若い才能の素晴らしい流入を迎えていると語る。「私の見解では、過去2~3年で本当に有望なドライバーたちがF1に入ってきたと思う」「オコン、ガスリー、バンドーン、ルクレール、さらにはノリスやラッセルもデビューを果たすことになるだろう。以前は必ずしもこのような状況ではなかった」「現在、我々にはキャリアを築き上げていくためのかなりシンプルなメカニズムがある。競争力があり、ジュニアレベルで活躍すれば、ビッグチームの育成プログラムに参加するチャンスが得られる」「以前はそのようなプランに大きなギャップがあったし、多くの若手ドライバーが罠にはまっていた。彼らは居場所がなかったからね」だが、フレデリック・バスールは、F1ドライバーはまだスポンサーシップのおかげでそれを実現したと認める。「常にそうだった。だが、「ストロールあるいはエリクソンはそれだけでF1に昇格できたわけではない。彼らはジュニアシリーズで成功を収めている」「資金がなければ彼らがF1に来るチャンスはなかったかもしれない。だが、彼らはそのために必要な結果を残している」実際、ペイドライバーに分類されるセルゲイ・シロトキンも2015年と2016年にGP3で3位を獲得して必要なスーパーライセンスポイントを獲得している。逆にホンダが支援する福住仁嶺は21ポイント、松下信治は14ポイントと、ホンダがトロ・ロッソのエンジンパートナーといて日本人ドライバーをF1デビューをさせたいと考えていも現時点ではF1でレースをする資格はない。
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